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出版社 Archive
オープンアクセスジャーナル,荒野を行く
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Finch! Finch, Finch?
英国社会科学評議会(Academy of Social Sciences)が,11月29,30日に,「IMPLEMENTING 'FINCH'」を開催していました。会議は,フィンチ氏によるイントロがあり,人社系の,学会・大学・企業・図書館からの発表をはじめとして,出版社も交えたパネルディスカッション,アメリカの大学・学会の所見,ビジネスモデルなどがトピックとなっていました。Times Higher Educationの記事によれば,アメリカからの参加者は,Finchモデルがアメリカでも採られるとは見ていないようで,「政府からの補助金(handout)」という認識のようです。
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出版社による付加価値(Guardian)
Guardianに,Springer SBMのAlexander Brown氏による「Open access: why academic publishers still add value」が掲載されていました。
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コマーシャルアシスタント(オープンアクセス) @ Springer Japan
シュプリンガージャパンが,コマーシャルアシスタント(オープンアクセス)を募集していました。※スペシャリストが見つかり,その部下なのでしょうか?
日本におけるオープンアクセス事業展開に関する業務(海外オフィスとの連携を含む)。 大学、研究機関、研究者などへのマーケティング。
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OAの動向(Wiley-Blackwell Publishing News)
Wiley-Blackwell Publishing Newsに,「Open Access - Recent Developments around the World」が掲載されていました。イギリス,EU,アメリカ,アジアオセアニア,日本(!)が取り上げられています。日本については,
- 将来的に,日本(の誰?)は研究者・研究機関によるOA出版費用の支払いを奨励(encourage)をする兆候もある(が,見通しは不明)
- OA雑誌創刊を支援する政府プログラム(例の科研の研究成果公開促進費?)の噂(talk)がある
の二点が指摘されています。
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オープンアクセスは避けられない(guardian)
Guardian.co.ukに,「Open access to research is inevitable, says Nature editor-in-chief」が掲載されていました。
NPGのPhilip Campbell,PLoSのTheodora Bloom,エルゼビアのAlicia Wiseのコメントがあり,Philip Campbellは,学術論文へのオープンアクセスは,「長期的に見れば起こる」という見解で,CNSのような雑誌が著者負担型のOA(いわゆるゴールドOA)にするならば,その費用は1論文あたり1万ドル越えだろうと見ています(先日の社説と同じ立場)。
Alicia Wiseは,大学図書館には「買いたいもの」と「予算」との間にギャップがあるが,これは出版社の(高騰している)価格や利益が原因ではなく,図書館の予算と世界的な研究開発への投資との間のギャップが広がっているからだ,との見解です。図書館,出版社,学術界,助成機関が協力して解決すべき共通の問題ともしています。
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オープン・アクセス・スペシャリスト募集(Springer Japan)
シュプリンガー・ジャパンが,オープン・アクセス・スペシャリストを募集していました。
http://www.springer.jp/company/employ.php
http://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?fn=3&id=D112021136
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付加価値をつける(nature)
Access all areas. Nature. 2012. vol. 481, p.409. http://www.nature.com/nature/journal/v481/n7382/full/481409a.html
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ピアレビュー:Impact Assessment とTechnical Assessment(USACO News)
USACO News 2011年12月号に,PLoS Oneの査読方針を解説した「ピアレビュー:Impact Assessment とTechnical Assessment」が掲載されていました。
Public Library of Science(PLoS)は,論文購読者ではなく,投稿者に費用負担を求めるビジネスモデルでオープンアクセス出版を行う非営利機関である。2011年10月に行われたSTM Frankfurt Conferenceで,PLoSの出版ディレクターMark Patterson氏は,"Peer review - separating impact assessment from technical assessment"という題目で講演を行い,PLoS Oneのピアレビューの方針について発表した。その中で主題となった"Impact Assessment"と"Technical Assessment"について下記に紹介する。
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学術情報流通の未来における出版社の役割―シュプリンガー社会長に聞く(情報管理)
情報管理の最新号に,「学術情報流通の未来における出版社の役割―シュプリンガー社会長に聞く」が掲載されていました。BMC買収の意図や経緯等が詳細に述べられていたり,シュプリンガーのオープンアクセスに対する見解など面白い内容になっています。
オープンアクセスはビジネス上の選択であり,そこに市場原理が働くとみています。シュプリンガーは,オープンアクセスを導入することで,導入しない場合よりも急速に成長すると考えています。それ以上でも,それ以下で もありません。
Derk Haank, Wim van der Stelt, インタビューと翻訳:熊谷 玲美. “学術情報流通の未来における出版社の役割 シュプリンガー社会長に聞く”. 情報管理. Vol. 52, No. 1, (2009), 2-11 .
http://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/52/1/52_2/_article/-char/ja
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国内学術誌 存続の危機(読売新聞)
読売新聞が,連載「科学立国の明日」で「国内学術誌 存続の危機」を掲載していました。
内容は,昨年10月に掲載した記事のおさらいと,NIIの根岸先生のインタビューを合わせたものになっています。
昨年、ノーベル物理学賞を受賞した小林誠、益川敏英両博士の論文も掲載された理論物理学の学術論文誌「プログレス・オブ・セオリティカル・フィジックス」が、危機に陥っている。「補助金がこのまま減れば、存続も危うい」。編集長の九後太一(くごたいち)・京都大教授は、台所事情の苦しさを訴える。
小林・益川両氏も論文発表、伝統の学術誌が赤字で廃刊危機
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20081009-OYT1T00429.htm
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カリフォルニア大学,シュプリンガーと実験的オープンアクセス出版に関する契約を締結
カリフォルニア大学図書館(California Digital Library)が,シュプリンガーと実験的なオープンアクセス出版に関する契約を締結したと発表していました。契約のポイントは,カリフォルニア大学の研究者がシュプリンガー刊行雑誌に論文を発表した場合,その論文はOpen Choiceが適用され(オープンアクセスになる),同大の機関リポジトリにも登録される(出版者版),ということです。これは,昨年図書館総合展に参加された方であればご存知の通り,ドイツのマックスプランクが契約したものと同じモデルのもので,北米では初ということになります。
http://www.universityofcalifornia.edu/news/article/19335
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PLoSのビジネスモデルに変化の兆し?
natureのニュース記事によると,PLoSの財務諸表から,依然として支出($6.68m)が収益($2.86)を上回っているが,多額の慈善助成金により無借金状態を保っていることがわかったそうです。さらに歳入は,年々増加しており,その理由として2006年末に創刊したPLoS Oneが一役というよりも相当程度寄与している($1.54mの著者支払い料金を得ている)そうです。PLoS Oneは,フラッグシップのPLoS BiologyやMedicineよりもずっと軽い査読をしているだけなので,全2タイトルほど編集費用がかからず,採択率も高いので,掲載数が多ければ多いほどたくさんお金が入ってくるということになります。実際,Oneは2008年以降だけで1200弱の論文を掲載しており,これは2007年全体とほぼ同じとなっているそうです。かといってOneに掲載される論文がいい加減なものかと言えばそうではなく,重要な結果であるとは言えないが方法としてはちゃんとしているものがどんどん掲載されているのが現状なのでしょうか?
ビジネスモデルとしては,BMCは収益がすでに2千万ドルになっており,トップジャーナルを運営するよりも中位のジャーナルを運営する方が,編集やマーケティング費用が安いということもあるので,そちらのほうがむいているのではといったことも触れられています。
PLoS stays afloat with bulk publishing
http://www.nature.com/news/2008/080702/pdf/454011a.pdf
Open-access journal hits rocky times
http://www.nature.com/nature/journal/v441/n7096/pdf/441914a.pdf
PLoS、雑誌投稿料を値上げへ
http://current.ndl.go.jp/node/4134
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ScienceDirect,論文の図表を微妙に無料閲覧可能に
ScienceDirectのインターフェースが改良され,論文一覧のページにおいて,各個別論文にPreviewというアイコンが設けられ,クリックすると抄録(と章立て),図表,引用文献にそれぞれタブが表示されるようになっていました。なかでも,「おっ」と思ったのは,図表も無料で見られることです。が,実際に見られるのは小さなサムネールのみで,サムネールをクリックすると購入してください,ということに。
ウィリンスキーも,OAの10類型で索引:書誌情報と抄録に対するオープンアクセスを挙げていますが,さらにこれが強化されるということになりました。
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NIH PAP 2007への反応
アメリカ出版者協会,国際科学技術医学出版社協会がそれぞれ先月法制化されたNIH PAP 2007(注:便宜的にこう呼びます。正式なものではありません)に対して,緊急のお知らせを出していました。今回の決定を非難する内容で,NIH PAPが科学出版や関連知的財産権に与える負の影響について引き続き議会に呼びかけていくこと,新しい方針を実施する前にパブリックコメントの機会を与える等の手順をNIHに求めることなどが書かれていました。Suber氏はそれぞれのリリースに対し,反論を載せています。
Publishers Say Enactment of NIH Mandate on Journal Articles Undermines Intellectual Property Rights Essential to Science Publishing
http://www.pspcentral.org/publications/AAP_press_release_NIH_mandatory_policy.pdf
STM comments on U. S. National Institutes of Health Unfunded Mandate
https://mx2.arl.org/Lists/SPARC-OAForum/Message/4142.html
Policy Changes In Budget Bill
http://pubs.acs.org/cen/news/86/i01/8601notw4.html
NIH OA Mandate Passes
http://gslis.simmons.edu/mw/openaccess/Main_Page
http://www.the-scientist.com/blog/browse/date/2008-01/
http://www.earlham.edu/~peters/fos/2008/01/aappsp-response-to-oa-mandate-at-nih.html
http://www.earlham.edu/~peters/fos/2008/01/stm-response-to-oa-mandate-at-nih.html
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APS,著者の中日韓(CJK)表記追加サービスを開始
アメリカ物理学会が,中日韓の氏名をもつ著者に対して,英語だけでなくそれぞれの言語でも氏名を論文上で表記するサービスを開始していました。ただし,中日韓で検索はできないそうです。著者にもDOIみたいなものがあればよいのですが,OpenIDのような仕組みでできないものですかね。
http://authors.aps.org/names.html
see also:
文化の違いのせいで、インターネット上での日本人研究者の認知度が低くなっている(Nature)
http://www.openaccessjapan.com/2007/01/nature-2.html
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SageとHindawiが提携 OAジャーナルを創刊
商業出版社のSageがオープンアクセス出版社のHindawiと提携し,オープンアクセスジャーナルを創刊することを発表していました。Sageは編集,マーケティング,販売促進を担当し,Hindawiは投稿から刊行までに必要な技術と専門知識を提供するそうで,最終的にはHindawiのプラットフォームから無料でアクセス可能になるとのこと(著者支払いモデルを採用)。まずはSTM分野から始め,クリエイティブコモンズ・ライセンスを採用するそうです。来月開催されるOnline Information 2007でお披露目されるそうです。
http://www.sage-hindawi.com/
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エルゼビアの掌:助成研究論文向けの新ライセンス
エルゼビアが,「Supplemental Terms and Conditions for sponsored documents published in Elsevier journals」を公開していました。これは,主にWellcome Trustによる助成研究論文のPMCおよびUKPMCでの取扱いについて述べたもので,概要は以下のようなものです。
「原稿」は,査読,校正,出版の間になされた全ての変更を含む
「原稿」は著作権で保護され,エルゼビアの許可のもと登録される
「原稿」内のリンク,出版者による修正や取り下げにPMCが責任を持つ
助成研究の論文は,SDで無料アクセス
非商用利用は以下を条件とする
著作者人格権を侵害しない
第三者に属する内容があれば,その再利用が所有者の方針と一致するか
確認するのは利用者の義務
非商用研究や教育目的で複製・DLされた場合,適切な書誌情報を維持し,
著作権表記を明示する
商用利用は禁止
エルゼビアと予め合意がなされれていない翻訳は,非公式であることを明記
PMCに登録された「原稿」についてエルゼビアは何ら保証しないし,利用することで
生じた損失や損害に対し,法的責任を負わない
このライセンスは,PMC/UKPMCに登録されるものが《原稿》ではなく,Wellcome Trustのように常に「出版者版論文」が好まれる場合に適用され,NIHやHHMIのように《原稿》が登録される場合には適用外となるようです。あくまで出版者がコントロールするという立場が鮮明にでているように思われます。より詳しい説明は土屋先生の発言を参照してください。
(「原稿」≠《原稿》)
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アメリカ出版者協会がロビー団体「PRISM」を結成
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科学者版YouTube
NSF,PLoS,サンディエゴスーパーコンピューティングセンターが共同で,学術論文の内容について補足的な説明を動画で伝えるためのサイト「SciVee」を立ち上げたようです。
今のところ,PLoSの学術雑誌に掲載された論文について,筆頭著者が登場し論文の内容について動画で解説を加えるといったものになっています。そのうち,PubMed Centralに登録されたものであれば全て可能になるそうです。Web2.0っぽく,タグやコメントなども付与できるようで,論文で使われている図や引用文献もスムーズに閲覧できるようになっています(Ajaxでしょうか?)。
正式な業績にならないので,好事家だけが使うのだろうと思いますが,その好事家は一体どういう人たちなのか興味がわきます。
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複数の学術雑誌の目次をRSSで配信するサービス(ticTOCs)
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Open Choice: Your Research, Your Choice, and Our Choice, too?
SpringerのOpen Choiceといえば,著者選択型オープンアクセスの先駆けであるわけですが,改めて復習するとこれは
「著者」である研究者が,自分が書いた「学術論文」を,3,000ドルを支払うことで刊行と同時に電子的に無料で公開することができるサービス
で,Springerのサイトでは同サービスを利用した論文は,Open Choiceのラベルが貼られています。Open Choice論文は,Springerの説明に従えば著者は著作権を移転しないことになっています。このサービスをめぐって先日一悶着あったようです。
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PLoS,著者支払額を値上げ
PLoSが,7月15日以降受理された論文について,著者支払額を1割程度値上げすることを発表していました。
PLoS Biology US$2500 -> 2750
PLoS Medicine US$2500 -> 2750
PLoS Computational Biology US$2000 -> 2100
PLoS Genetics US$2000 -> 2100
PLoS Pathogens US$2000 -> 2100
PLoS ONE US$1250
PLoS Neglected Tropical Diseases US$1750 (pre-launch)
なお,2006年のPLoS刊行タイトルのインパクトファクターは,
14.1 for PLoS Biology (14.7 in 2006)
13.8 for PLoS Medicine (8.4 in 2006)
4.9 for PLoS Computational Biology
7.7 for PLoS Genetics
6.0 for PLoS Pathogens
だったそうです。
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Google Book Searchは売り上げを伸ばす(Springer)
Springer刊行の書籍をGoogle Book Searchで検索できるようにして以来,既刊書の売り上げが伸びているそうです。一ヶ月で100万回閲覧され,buy this bookの総クリックのうち,工学や計算機科学の書籍はそれぞれ14,15%を占め,20%が1997年以前に刊行された書籍に対するものであったそうです。26%はSpringerへのリンクを選んでおり,結果としてサイト訪問者をのばすことにつながったとも述べられています。
http://www.managinginformation.com/news/content_show_full.php?id=5547
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ブリュッセル宣言
宣言合戦の様相を呈してきたのか,STM出版に携わっている商業出版社らからなるInternational Association of Scientific, Technical & Medical Publishersが連名で,ブリュッセル宣言(BRUSSELS DECLARATION ON STM PUBLISHING
欧州委、科学研究成果の「オンライン出版」を強力に後押し
今後2年間で約1億1,100万ドルを投入へ
http://www.computerworld.jp/topics/gov/58350.html
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反オープンアクセスキャンペーンに数千万?
Natureによると,大手商業出版社がオープンアクセス運動に対する闘犬(pit bull)を雇ったそうで,エルゼビア,ワイリー,ACSと広報会社のDezenhallとがAAP主催による会議で話し合いを持った模様です。オープンアクセスを政府による検閲や査読制の危機と結びつけたり,強制的なプロジェクトに反対しているグループと組むことなどを指南したそうですが,たいしたアドバイスではないような気もします。この反OAキャンペーンに対して,広報会社には30-50万ドルが支払われるとも報じられていますが,OA擁護者からはそれだけのお金があればどれだけOA推進に役立てられただろうという指摘もありました。
PR's 'pit bull' takes on open access - Journal publishers lock horns with free-information movement.
http://www.nature.com/news/2007/070122/full/445347a.html
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OUP,OA論文をPMCに登録
OUPが同社の著者選択型OAサービスであるOxford Openを利用して発表した論文について,PubMed CentralにOUPが登録することがNLMと合意に至ったそうです。もともとOxford Openは著者のセルフアーカイブを認めておりましたが,今回の合意によりOUPが即時PMCに論文を登録するようになりました。ちなみに,2006年にはOUPは2,000編のOA論文を提供しているそうです(49タイトルとOA雑誌であるNucleic Acids Researchを含む)。結構な数ですね。
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WileyがBlackwellを買収
昨日,WileyがBlackwellを買収すると発表していました。久しぶりの大物同士の買収がおきましたが,エルゼビア,シュプリンガー,ワイリーの3強時代になるのでしょうか。Wileyは特別オープンアクセスに積極的というわけでもないのも気になります。
http://as.wiley.com/WileyCDA/Section/id-101310,newsId-2278.html
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エルゼビア,Wellcome Trust助成研究に対する方針を発表
来月から施行されるWellcome TrustのOA方針ですが,エルゼビアとWTが同方針の履行について合意に至ったと発表していました。もしWTから助成を受けている研究者がその成果をエルゼビア刊行誌に発表する場合,著者はWTからの助成金でエルゼビアのOAハイブリッドサービスを利用する形でSD上で論文が無料公開されると同時に,エルゼビアはPMCあるいはUKPMCへの原稿登録も行うという形になるそうです。win(E)-win(WT)-win(著)-win(読)の関係にあると言ってよいのでしょうか?
http://www.elsevier.com/wps/find/authorshome.authors/wellcometrustauthors
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テイラー&フランシス,OAハイブリッドジャーナル開始
テイラー&フランシスが,同社の化学,数学,物理学,行動科学分野の雑誌175タイトルを対象に著者選択型OAサービス「iOpenAccess」を開始するそうです。投稿論文が受理された著者は,$3,100を払うことで同社のサイトで公開される論文が無料で閲覧可能になり,著作権等の権利譲渡は通常通りですが,機関リポジトリへの即時登録可,クリエイティブコモンズの帰属 - 非営利 - 派生禁止2.5が適用されるとのことです。
プレスリリース
http://blog.iwr.co.uk/2006/09/tf_latest_to_of.html
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FRPAAへの反旗
FRPAA法案に賛同した米国大学は125校にも達していますが,22日には新たにDC principlesから逆に異議を唱える旨の公開書簡が起案者であるリーバーマン議員らに送られたようです。
要旨としては,科学文献の広範な流通には賛成するけれども,ある意味政府がやらなくてもすでに学会出版が実施しているし,6ヶ月以内の公開義務は意図せざる結果 - 学術出版への経済的打撃,未編集の論文の流通など - を生むから反対という流れのようです。今回署名した研究者の所属はほぼ全て医学,生命科学系であり,DC principlesからこの公開書簡が出されたことを考えれば反対するのも然り,です。
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出版共同体(レイム・クロウ)
FirstMondayにRaym Crow氏による「Publishing cooperatives: An alternative for non-profit publishers」が掲載されていました。(SPARCのディスカッションペーパー(PDF)としても公開されています)。学術雑誌の出版に係わる作業で共通する部分は出版共同体という形で一括して行うことで規模の経済なりコストの削減をねらっているようですが,細かいところまでは読み切れていません。追って紹介したいと思います。
抄録:出版共同体 - 非営利出版社によって所有および管理され利益をもたらす - は学会出版の二つの責務である財政的な持続可能性と使命の遂行の調和に適した組織的および財政的構造をもたらす。多くの場合,市場の競争と構造的制約により小規模の学会出版社は単独で競争することが難しい。出版共同体は学会出版に独立性を保持しつつ,構造的および戦略的な劣勢を克服し,学術雑誌市場の非効率性に取り組むことを可能にする。出版共同体は,学術共同体の価値観に沿うスケーラブルな出版モデルと学会出版を持続可能にする実践的な財政枠組みを提供する。
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Oxford Openの1年
2005年7月に開始されたOUPのOxford Openですが,実施から1年で対象となる49タイトルのうち36タイトルからおよそ400論文が同サービスを利用して公開されたそうです。最も利用率が高かったのは生命科学分野で著者の約10%,医学・公衆衛生分野が約5%,人文・社会科学が約3%,なかでも生命科学の3タイトル(Bioinformatics, Carcinogenesis, Human Molecular Genetics)は20%以上にもなり,50論文以上がOAとして刊行されたそうです。
日本化学会では,Open Access Optionを利用して無料公開されている論文をBCSJ Open Access Articlesにリスト化しており,今のところ4編のようです。
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ケンブリッジ大学出版も著者選択型OAサービスを提供
ケンブリッジ大学出版が著者選択型OAサービス「Cambridge Open Option 」を15タイトルを対象に2006/8/14から開始すると発表していました。金額は2700ドルで印刷費用は含まれていないとのこと。Cambridge Open Optionを選択する著者が多くなれば,予約購読費の調整がおこなれるそうです。Cambridge Open Optionの選択の有無にかかわらず,引き続き著者のセルフアーカイブを許可しており,12ヶ月後にはPDFファイルのIR等への登録も許可するとのことです。
https://mx2.arl.org/Lists/SPARC-OAForum/Message/3253.html
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WileyもOAハイブリッドジャーナルを開始
大手の国際商業出版社では後発になりますが,ワイリーがOAハイブリッドジャーナルを開始するそうです。手始めに,生物医学系の45誌を対象に,著者は3000ドルを支払うことで誰でも無料で論文を読むことができるようになるとのこと。研究助成を受けた研究(だけ?)を対象としているようで,ワイリーが論文のPDFファイルを助成機関のアーカイブやリポジトリに登録を行うそうです。いつ登録するのかは不明です。
https://mx2.arl.org/Lists/SPARC-OAForum/Message/3247.html
その他の出版社の動向は,Comparison of BioMed Central's Article Processing Charges with those of other publishersを参照してください。
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BMJ JournalがUnlockedを開始
BMJ Journalsが著者選択型オープンアクセスサービスであるUnlockedを開始するそうです。同グループが発行する「Gut, Heart, Annals of the Rheumatic Diseases, Archives of Disease in Childhood, Thorax and Journal of Neurology, Neurosurgery and Psychiatry」を対象に,雑誌によって$2,220 か$3,145が必要となるとのこと。Unlockedを選択した著者は受理後すぐに機関リポジトリに登録できますが,選択しない著者は6ヶ月のエンバーゴが課されるとのことです。
その他の出版社の動向は,Comparison of BioMed Central's Article Processing Charges with those of other publishersを参照してください。
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Nature,公開査読制度を実験開始
毎年度おなじみになってきた,NatureのWeb Focusシリーズですが,今年は「Nature Peer Review Trial and Debate」というテーマで査読制について論客を招いて議論する模様です。また,新たな試みとして,投稿された論文をプレプリントとしてWeb上に公開し,広く一般からコメントを求める実験を行うと発表していました。通常の査読制度にとってかわるものではなく,あくまで補足するもので,通常の査読が終了しだい公開査読は閉め切られ,編集者が全てのコメントを読み,著者に回答を求めるといったかたちになるようです。natureの査読は普通の学術雑誌のものとは多少異なるといったようなことを聞いていますが,どのような感じになるのか観察してみたいと思います。
ブログを利用して,コメントを募集しているようです。記念すべき第一番目はなんと日本人研究者でした。
http://blogs.nature.com/nature/peerreview/trial/
http://www.nature.com/nature/peerreview/debate/index.html
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著者選択型オープンアクセス(OAハイブリッド)、エルゼビアも導入へ
先日のPNASで話題になった、すすんで著者自ら出版にかかる料金を支払うことで論文をオープンアクセスにする、著者選択型オープンアクセス(あるいはOAハイブリッドジャーナル)ですが、ついにエルゼビアも導入することを決定したそうです。
最初は物理学の6誌(Nuclear Physics A、Nuclear Physics B、Nuclear Physics B Proceedings Supplements、Nuclear Instruments and Methods A、Physics Letters B、Astroparticle Physics)を手始めに、2ヶ月後には生命科学分野など30誌以上でも導入予定とのことです。
大手出版者もそれなりにでてきたことですので、同様のサービスを提供している出版者をリストしてみました。
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千葉大CURATORとScirusが提携
日本の機関リポジトリの先駆け,千葉大学の機関リポジトリCURATORがアジア太平洋地域としては初めて,Elsevierが提供している学術情報検索エンジンであるScirusにインデックスされることになったそうです。Scirusがどの程度利用されているかというと,先日の「研究活動及びオープンアクセスに関する調査」では3%,Swanらの調査では14%程度となっています。
千葉大学附属図書館情報管理課の阿蘓品治夫氏は、次のように述べています。「日本のウェブ・コンテンツについ て既知の問題の1つは、単語をスペースで区切らない日本語の文字列を含む文書に索引を付けることですが、 Scirusとの協力により、効率的なソリューションが実現しました。Scirusの優れた検索技術により、当大学の価値 あるコンテンツが全世界の学生や研究者に利用されやすくなるでしょう。」
http://japan.elsevier.com/librarians/newsletters/Chiba_Scirus_press_release_Japanese.pdf
http://www.elsevier.com/wps/find/authored_newsitem.cws_home/companynews05_00446
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全てエルゼビアにお任せを - NIHパブリックアクセス方針に対する新規定
エルゼビアが、NIHのパブリックアクセス方針に対して新しく規定を公表していました(これが全タイトルに当てあまるのかは未確認)。NIH PAPに該当する論文の著者最終原稿を査読のコメントを含めて、エルゼビアが代行してPubMed Centralに登録するのだそうです。著者は何もしなくても、NIH PAPを遵守することができるというシステムで、著者自らが直接PMCに登録することを禁止しています。(From OAN)
http://ees.elsevier.com/rtx/
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OUPのOxford Openの対象誌が21タイトルに
Oxford University PressのOxford Openが合計で21タイトルになったとアナウンスされていました。
Annals of Botany
Annals of Occupational Hygiene
Brain
European Journal of Orthodontics
European Journal of Public Health
Family Practice
Forestry
Human Reproduction
Human Reproduction Update
International Journal of Epidemiology
Journal of Antimicrobial Chemotherapy
Journal of Petrology
Journal of Plankton Research
Molecular Biology and Evolution*
Molecular Human Reproduction
Mutagenesis
Occupational Medicine
QJM: An International Journal of Medicine
Quarterly Journal of Mathematics
Rheumatology
Social History of Medicine
(上記タイトルには所属機関が購読をしていても著者支払い額に割引はないそうです)
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セルフアーカイビングと学術雑誌の購読キャンセルに関する調査(ALPSP)
ALPSPが「ALPSP Library Survey on Self-archiving and Journal Cancellation 」と称した質問調査を実施していました。全部で26問,8ページで構成されています。
(どの雑誌タイトルを選ぶかは,図書館員には強い決定権はないと理解していますが,その意図や如何に)
「皆さんお気づきのように,もし雑誌論文のポストプリント・プレプリントがセルフアーカイビングによって効率的に流通されるようになった場合,その雑誌のウェブサイトでの利用が減少し,ひいては予約購読のキャンセルにつながるのではないかと懸念している出版社もあります。私たちのこの心配が正しい根拠に基づいたものであるのかどうか理解するため,皆さん方図書館員が,今現在そして未来においてどのような過程で雑誌のキャンセルを決定しているのか,その重要な要因は何で,どのように順序づけているのかを理解したいと思っています」(意訳)
http://www.surveymonkey.com/s.asp?u=960811615855
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Web Citation Index
Tomoson Scientific社が、Web Citation Indexを開発し、近く公表するようです。これは、オープンアクセスのコンテンツを検索するためのツールで、Web of Scienceと同じ技術-検索、引用検索、アラート、履歴等-を利用しているそうです(NECのCiteSeerと共同で作成されたとのこと)。何でも索引されているわけではなく、機関リポジトリやオープンアクセス雑誌などThomson側でフィルタがかけられているようです。
http://www.iwr.co.uk/2146510
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Oxford Openは利用されているか
2005年7月から始まったOxford University Press(OUP)のOxford Openですが,最初の四半期の結果が公表されていました。それによると,21参加雑誌のうち9誌でOxford Openという形で論文が発表され(平均9%),分野は生命科学と医学に限られ,人文学,社会科学からの申請者はいなかったそうです。実際にOxford Openを使って論文を公開した著者も大半は,機関購読による割引があったため,£1500($2800)から£800($1500)へと割引がされているとのこと。
OUPでは他にも3つのオープンアクセスのビジネスモデルを実験中で,University College LondonのCIBERとラフバラ大のLISUが利用や引用といった観点からオープンアクセスの影響を調査しているのだそうです。
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SpringerのOpen Choice、クリエイティブコモンズのライセンスを付与
SpringerのOpen Choiceの条件が改定され、1)Open Choiceを選択した著者は著作権を保持し、2)クリエイティブコモンズの「帰属-非営利(リンク先は日本語版2.1ですが、2.5が適用)」に相当するライセンスのもとに公開されるようになったと、同社のホームページに記されていました。Veltrop氏が移籍してから初の目だった出来事は、CCライセンスの付与ということになりました。(Open Choiceのページで提供されている内容も増えたように見えるので、よく読んでおく必要があると思います)
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Jan VelteropがSpringerへ
BioMedCentralの前Publishing DirectorであるJan Velterop氏がSpringer社のオープンアクセス部門のディレクターに就任することになったそうです。
「オープンアクセス出版は多くの著者と読者の要求を満たす有力な方法だと思うので,シュプリンガー社の成長戦略と理想的にマッチするんじゃないかな」と述べているとのこと。また,「私はダークサイドに行くわけではない」ともガーディアン紙で報じられていました。
http://www.springeronline.com/sgw/cda/frontpage/0,11855,5-40575-2-157192-0,00.html
http://www.guardian.co.uk/business/story/0,3604,1550334,00.html
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Online Openに医学・科学分野の30タイトルが参加
Blackwell Publishingは,2005年2月に開始したOnline Openサービスに次の
医学及び科学分野の30タイトルが参加することを発表した。
1. Animal Genetics
2. British Journal of Clinical Pharmacology
3. Cellular Microbiology
4. Clinical & Experimental Allergy
5. Clinical and Experimental Immunology
6. Clinical Endocrinology
7. Diabetic Medicine
8. Diversity and Distributions
9. Ecology Letters
10.Geophysical Journal International
11.Global Change Biology
12.Global Ecology and Biogeography
13.Histopathology
14.Immunology
15.International Journal of Immunogenetics
16.Journal of Applied Microbiology
17.Journal of Biogeography
18.Journal of Eukaryotic Microbiology
19.Journal of Intellectual Disability Research
20.Journal of Neuroendocrinology
21.Journal of Viral Hepatitis
22.Letters in Applied Microbiology
23.Molecular Ecology
24.Molecular Ecology Notes
25.Molecular Microbiology
26.Neuropathology and Applied Neurobiology
27.Pigment Cell Research
28.Plant, Cell and Environment
29.Restoration Ecology
30.Scandinavian Journal of Immunology
Online Openへのリンク
http://www.blackwellpublishing.com/static/onlineopen.asp?site=1
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Oxford JournalsがOxford Openを開始
Oxford University Press(OUP)の1部門であるOxford Journalsは,2005年7月から最新のオープンアクセス・プロジェクトOxford Openを開始することを5月4日に発表した。
Oxford Openは,著者が1,500ポンド(2,800ドル)を支払うことによって,投稿論文の無料公開を行うもので,投稿雑誌のオンライン購読をしている機関の所属著者は,料金が800ポンド(1,500ドル)に割り引かれるとしている。2007年以降の雑誌のオンライン購読料金は,著者の支払料金と前年のオンライン無料公開の範囲によって調整される予定である。
また,Oxford Journalsは5月2日に発効したNIHのパブリック・アクセス方針を受けて,著者の自己アーカイビングの方針を修正し,Oxford Openで出版する場合を除いて,ポストプリントの機関レポジトリでの公開を雑誌のオンライン出版後12ヶ月禁止するとした。これにならって禁止期間を最長の12ヶ月とする出版社が増えることが危惧される。
http://www3.oup.co.uk/jnls/press/2005/05/04/index.html
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Nature誌はプレプリントサーバへの登録を禁止しない
Nature respects preprint servers. Nature. Vol.434, No.257(17 March 2005)
doi:10.1038/434257b
Natureはプレプリントの配布やプレプリントサーバに原稿を登録することを禁止しているという誤った噂がたっているが,「それは誤りである(This is false)」と,Editorialsで明確に否定している。Natureは研究者間のコミュニケーションの方法よりも,査読,選択,編集を通して,研究者とその集団に付加価値を生み出すことに関心があるとし,もし科学者が原稿をプレプリントサーバに登録したいと願うならば,それはnatureにとっても良いこと(fine)だと締めくくっている。
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PLoSが新雑誌を刊行
The Public Library of Scienceが,PLoS Pathogensを2005年9月から月刊で刊行予定だと発表していました。これで,PLoS刊行雑誌は,PLoS Biology,PLoS Computational Biology,PLoS Genetics,PLoS Medicineとあわせて五タイトルとなりました。
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