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研究助成機関 Archive

Finch! Finch, Finch?

英国社会科学評議会(Academy of Social Sciences)が,11月29,30日に,「IMPLEMENTING 'FINCH'」を開催していました。会議は,フィンチ氏によるイントロがあり,人社系の,学会・大学・企業・図書館からの発表をはじめとして,出版社も交えたパネルディスカッション,アメリカの大学・学会の所見,ビジネスモデルなどがトピックとなっていました。Times Higher Educationの記事によれば,アメリカからの参加者は,Finchモデルがアメリカでも採られるとは見ていないようで,「政府からの補助金(handout)」という認識のようです。

会議の模様は,同評議会にスライド,Youtubeに動画が掲載されています。まとめてみたい方は,こちらも参考になります。

フィンチによるフィンチレポート解説

先日行われたRLUK Conference 2012でのフィンチによる基調講演が,Youtubeで公開されていました。

リスク社会の克服と知的社会の成熟に向けた人文学及び社会科学の振興について

  • Posted by: smine
  • 2012年10月25日 17:54
  • 研究助成機関

文部科学省科学技術・学術審議会学術分科会人文学及び社会科学の振興に関する委員会による報告「リスク社会の克服と知的社会の成熟に向けた人文学及び社会科学の振興について(報告)」が公開されていました。その中で,デジタル手法等を活用した成果発信の強化で,科研費の学術定期刊行物の見直しと機関リポジトリの推進が言及されていました。

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ホワイトハウスの陳情サイトにOA関連の陳情

  • Posted by: smine
  • 2012年5月22日 00:33
  • 政府 | 研究助成機関




ホワイトハウスが開設している「We the People」に,access2researchによる公的助成研究へのOAを求める陳情「Require free access over the Internet to scientific journal articles arising from taxpayer-funded research」が登録されていました。30日で25000以上の署名を集められるとホワイトハウスから回答が得られるそうです。

研究環境基盤部会 学術情報基盤作業部会(第39回) 議事録

  • Posted by: smine
  • 2011年6月 4日 09:54
  • 学協会 | 政府 | 研究助成機関

文部科学省 科学技術・学術審議会 学術分科会 研究環境基盤部会 学術情報基盤作業部会(第39回)の議事録が公開されていました。日本物理学会と電子情報通信学会の情報発信について発表と討議がなされています。

科学研究費補助金に関し当面講ずべき措置について(これまでの審議のまとめ)


科学研究費補助金に関し当面講ずべき措置について(これまでの審議のまとめ)

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu4/gaiyou/1283490.htm

情報技術の発展と研究成果公開促進費との関係

○ 学術情報の流通にあたり,オープンアクセスや機関リポジトリなどの取組が進められており,研究成果公開促進費の対象とするものの多くは,こうした情報技術により対応が可能である。

○ 例えば,データベースについては,昔はデータベースシステムを構築できるような計算資源は限られており科研費による支援が必要であったが,その後,状況は大きく変わっており,様々なところでデータベースの構築は可能であることから,今後は,研究者等の自主的な取組に委ねることも考えられる。

○ また,定期刊行物などの学会誌の刊行への支援について,オープンアクセスへ向けた機関リポジトリのような技術を活用する方法もある。こうした新しい情報技術を使うことにより,税金でサポートした研究成果に誰もがアクセスでき,公平性や透明性が確保され,説明責任も果たせるという面がある。さらに,機関リポジトリを活用することにより,世界中に容易に流通可能となるとともに,どれだけアクセスされたか,何回ダウンロードされたかの情報やサイテーション情報を自動的に把握することも可能となる。

○ その一方で,電子媒体に対する不安から,紙などの旧媒体によるシステムをある程度維持すべきであるとの意見もあった。

○ こうした様々な問題を含め,現在,デジタル化・ネットワーク化が進展する中で学術情報基盤作業部会において学術情報の流通の仕方について検討が進められており,こうした問題については,学術情報基盤作業部会での議論も踏まえながら,引き続き検討すべきである。

参考:
第5期研究費部会(第4回) 議事要旨
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu4/018/gijiroku/1280935.htm
(有川先生の意見が反映されたのでしょうか?)

[drf:1221] 『大学図書館の整備及び学術情報 流通の在り方について(審議のま とめ)』が報告されました
http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drfml/msg01215.html

論説:図書館からロー・レビューが消える日(IN-Law Newsletter)


 情報ネットワーク法学会のメールマガジン「IN-Law Newsletter」に,指宿先生の「論説:図書館からロー・レビューが消える日」が掲載されていました。法学分野のオープンアクセスについての動向解説があります。以下結論分の引用。

 もし,真に法律学が実務からの乖離ではなく実務と理論を架橋することを望み,社会への還元を意図するのであれば,わが国の法学教育機関はよりオープンな情報提供環境を構築するという戦略を採るべきだ。それこそ,法科大学院設立の趣旨に適うだろう。そして,図書館は図書のみの所蔵機関(ライブラリ)としての役割からサイバー空間上での学術情報の探索・収集機能を兼ね備えた「サイブラリ」へとシフトしていかねばならない。そのためには,それぞれの機関の学術情報のあり方について,ファカルティと図書館がいかに協働していくかが鍵であろう。ダーラム宣言は,国は違えども,ネットワーク時代の学術情報をめぐる高等教育機関の方向性に大きな示唆を与えているように思う。

新NIHパブリックアクセス方針が施行されて二ヶ月

  • Posted by: smine
  • 2008年6月17日 08:00
  • 政府 | 研究助成機関

 四月から実施されている登録義務化を伴うNIHパブリックアクセス方針ですが,それもあってか月当たりの登録数が2000件を超えるようになっていました。総登録原稿数も,3万件に達しています。

nih-pap200806.jpg

米国でも進むSCOAP3加盟

 高エネルギー物理学関連の研究機関および図書館が中心となってコンソーシアムを形成し,これまで同分野の学術雑誌の予約購読費用につかっていたお金をOA化するために使うことで,HEP=OAにしようとするSCOAP3ですが,米国でもついに加盟機関がでてきました。現在までに,カリフォルニア大学(分校全て),カルテック,エネルギー省傘下の研究機関(Fermilab, LANL, Pacific Northwest National Laboratory, Argonne National Laboratory)が正式に加盟表明を,ジョンホプキンス大,SLACも近く加盟するようです。

 米国以外では,ドイツ,イタリア,フランス,CERN(スイス),ノルウェー,スウェーデン,ルーマニア,ハンガリー,デンマーク,ギリシャ,スロバキア,オーストリアが正式に加盟表明をしており,4.5M$確保しているとのことです。日本(0.8M€)は,既報通り文科省とKEKにすでにコンタクト済み,日本物理学会で検討中とのことです。

 昨日,UCバークレー校で米国向け会議があり,その発表資料も公開されていました。

NIH PAP 2007への反応

  • Posted by: smine
  • 2008年1月 5日 13:59
  • 出版社 | 学協会 | 政府 | 研究助成機関

 アメリカ出版者協会,国際科学技術医学出版社協会がそれぞれ先月法制化されたNIH PAP 2007(注:便宜的にこう呼びます。正式なものではありません)に対して,緊急のお知らせを出していました。今回の決定を非難する内容で,NIH PAPが科学出版や関連知的財産権に与える負の影響について引き続き議会に呼びかけていくこと,新しい方針を実施する前にパブリックコメントの機会を与える等の手順をNIHに求めることなどが書かれていました。Suber氏はそれぞれのリリースに対し,反論を載せています。Schuba.jpg

Publishers Say Enactment of NIH Mandate on Journal Articles Undermines Intellectual Property Rights Essential to Science Publishing
http://www.pspcentral.org/publications/AAP_press_release_NIH_mandatory_policy.pdf

STM comments on U. S. National Institutes of Health Unfunded Mandate
https://mx2.arl.org/Lists/SPARC-OAForum/Message/4142.html

Policy Changes In Budget Bill
http://pubs.acs.org/cen/news/86/i01/8601notw4.html

NIH OA Mandate Passes
http://gslis.simmons.edu/mw/openaccess/Main_Page

http://www.the-scientist.com/blog/browse/date/2008-01/

http://www.earlham.edu/~peters/fos/2008/01/aappsp-response-to-oa-mandate-at-nih.html
http://www.earlham.edu/~peters/fos/2008/01/stm-response-to-oa-mandate-at-nih.html

NIH PAP,法制化される

 年の瀬も迫った今日この頃ですが,苦節3年5ヶ月の時を経て,NIHパブリックアクセス方針が当初の意図を反映する形で,法律(PDF,19MB,該当箇所はp.81)となりました。2004年の夏から注目してきたこともあり,感慨深いものがあります。
 だれがいつ原稿を登録していくのか(研究者か出版者かはたまた図書館か),遵守率は100%になるのか,など気になります。

The Director of the National Institutes of Health shall require that all investigators funded by the NIH submit or have submitted for them to the National Library of Medicine's PubMed Central an electronic version of their final, peer-reviewed manuscripts upon acceptance for publication to be made publicly available no later than 12 months after the official date of publication: Provided, That the NIH shall implement the public access policy in a manner consistent with copyright law.

NIH PAP,修正予算案でも義務化

  • Posted by: smine
  • 2007年12月19日 11:39
  • 研究助成機関

 the ScientistのBlogによると,修正予算案でもNIHのパブリックアクセス方針は詳細は曖昧なものの義務化のまま変化無し,であると報じられていました。政治の世界はよくわかりませんが,大どんでん返しがなければ,このまま成立しそうです。

追記:予算案が下院で承認されたため,あとはブッシュ大統領の署名を待つだけとなりました。

Congress passed NIH budget
http://www.the-scientist.com/blog/display/54032/

Open access lives in NIH bill
http://www.the-scientist.com/blog/display/54028/
Small raise for NIH, CDC budgets
http://www.the-scientist.com/blog/display/54025/

SCOAP3によるオープン・アクセスの運動について(日本物理学会)

  • Posted by: smine
  • 2007年11月30日 18:00
  • 学協会 | 政府 | 研究助成機関

日本物理学会と高エネ研が,SCOAP3について対応し始めたようです。最後の一文が,示唆的です。

今年7月にCERN所長より文科省とKEK機構長あてに、SCOAP3(Sponsoring consortium for Open Access Publishing in Particle Physics)の提案と問い合わせが届きました。これは学術雑誌の高騰を背景に、公共の費用による研究成果は全世界に対してオープンであるべきという動機から発案されたもので、巨大研究機関を中心に行われている高エネルギー物理分野の雑誌から開始しようという試みです。オープン・アクセス化の実現に必要な経費は、各国財政機関・研究機関・図書館連合などから調達しようとするもので、文科省への問い合わせもこのことに関連しています。一方、日本物理学会ではJPSJやPTPという固有の学術誌を有しており、上記のような巨額の新たな資金の流れは、これらの学術誌に大きな影響を与えます。先刻、KEKの機構長の呼びかけでKEK関係者と物理学会の代表とにより話し合いがもたれ、意見交換の後、この問題を検討するWGを立ち上げ早急に検討することになりました。このWGでの検討結果を踏まえ、文科省へ回答することになりました。高エネルギー物理関係者にも十分な情報が届いていなかったので、物理学会が中心になってこの問題を検討していることをここにお知らせしておきます。

http://wwwsoc.nii.ac.jp/jps/openaccess/open.html

CERNは,日本原子力研究開発機構図書館とも接触をとっているようです。
上記記載は誤りであるとのご指摘を,日本原子力研究開発機構図書館様から頂きました。下記のURLも日本原子力研究開発機構図書館様とは無関係です。お詫びして訂正致します。
http://cern71190.nobody.jp/visitors/18octobre07/18octobre07.html

独立行政法人の見直しに関する各省ヒアリング

  • Posted by: smine
  • 2007年11月30日 13:55
  • 政府 | 研究助成機関

 JSTが見直しの対象になったと産經新聞で触れられていましたが,行政減量・効率化有識者会議の議事概要によれば,


○ 日本学術振興会と統合できるのではないか。科学技術庁と文部省が統合したように、科学技術振興機構と日本学術振興会も統合すべき。
● 当機構と日本学術振興会の場合には、アカデミーから、学術研究が政策的なものに流れるのではないかという懸念がある。それぞれの目的が異なり、あえて統合するメリットはない。スウェーデンでは二つに組織が分離した例すらある。
○ 助成対象に適切に資金配分しているのか。ベンチャー育成事業の成果を元にして設立された160会社のうち上場が数社では少なすぎる。
○ 文献情報提供システムについて、累積欠損金をどのように解消するのか。
● データベースの構築は国費で行い、運営は収入でと考えている。財務省からも累積欠損金を圧縮するよう言われているが、明確な時期は申し上げられない。

学振と統合対象になっていたんですね。

米国議会,拒否権覆せず

  • Posted by: smine
  • 2007年11月16日 15:52
  • 政府 | 研究助成機関

 米国時間の15日夜,労働・厚生・教育歳出法案に対する投票が行われた結果,277対144と再可決に必要な3分の2以上に2票足りず,ブッシュ大統領の拒否権を覆すことができませんでした。今後は,法案を修正することになりますが,NIH PAPの義務化自体は超党派の支持を得ており,ブッシュ大統領も反対している訳ではないそうですので,おそらくこのまま義務化の方向でいくのではないかとの見解をSuber氏は示していました。

http://www.nytimes.com/2007/11/16/washington/16spend.html
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2007/11/15/AR2007111502624_pf.html
http://ap.google.com/article/ALeqM5h6dZR6Ran4SvzDtMx_YPyrtO3qkQD8SUG8C80
http://the.honoluluadvertiser.com/article/2007/Nov/15/br/br0731589624.html

ブッシュ大統領,歳出法案に拒否権を行使

  • Posted by: smine
  • 2007年11月14日 02:31
  • 政府 | 研究助成機関

 上院下院によって可決され妥協案が提出された労働・厚生・教育歳出法案に対して,ブッシュ大統領がAirforce1上で拒否権を行使しました。
nih.001.png


  1. 議会が制定した法案は国家元首たる大統領のもとに送付される。
  2. 大統領がこの法案を承認する場合は、法案への署名をもってこれが法律となる。
  3. 大統領がこの法案を承認しない場合は、法案には署名せずに、承認できない理由を明記した別書を添えて、日曜を除いた十日以内に議会に差し戻す。
  4. その場合、議会は大統領が承認できない理由を十分に考慮したうえで、必要に応じて法案に修正を加えた上で大統領に再送付するか、または
  5. 両院で3分の2以上の多数で再可決して大統領の署名なしで法律にする。
  6. ただしこれらが会期内にできないときは廃案となる。

Wikipedia 拒否権より)

今は3の段階なので,5で再可決されれば,NIH PAPの義務化が法律となります。50名以上の共和党議員にも支持された超党派法案でありますが,行く末やいかに。

http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?f=/n/a/2007/11/13/national/w074425S75.DTL&type=politics
http://crds.jst.go.jp/watcher/index.html
http://www.aaas.org/spp/rd/nih08c.pdf

SCOAP3,2008年にも本格始動

  • Posted by: smine
  • 2007年10月28日 22:56
  • 大学・研究機関 | 学協会 | 研究助成機関

 高エネルギー物理学分野のコアジャーナルを全てOAにすることを計画している研究機関・助成機関・図書館のコンソーシアムであるSCOAP3(Sponsoring Consortium for Open Access Publishing in Particle Physics)ですが,来年にも実現に向けて本格的に始動するようです。PR16.06.gif
 高エネ分野の1論文あたりの刊行費用は1000~2000ユーロで,OAへ移行すると年間1000万ユーロかかると算出しており,一方で,コアジャーナル1タイトルあたりの購読料は高いものだと1万ユーロ,世界中の購読機関が500程度あるので計500万ユーロとなることを考えるといわずもがなということに。費用分担は論文数によって決まるようで,アメリカ(24.3%),ドイツ(9.1%),日本(7.1%)以下・・・となっています。
 高エネ分野のコアジャーナルは,4出版社・学会が出している6タイトルあり,ここに大部分の論文が発表されるので,SCOAP3はこれらの出版社・学会と詰めの協議に入る模様です。隣接分野もあるので,より多くの関連機関を巻き込むことで一気にOA化してしまおうという勢いが感じられます。論文というモノを持っている出版社・学協会が一度OA化を決断すれば,IRよりも数段のインパクトがあるでしょう。事実,分野によっては中小出版社によって多くのOA論文が提供されているわけですから。

Particle physicists push for publishing changes. Research Information. October/November 2007.
http://www.researchinformation.info/features/feature.php?feature_id=148

http://crds.jst.go.jp/watcher/data/264-002.html

歳出予算案が上院通過,NIH PAPの骨抜きは回避

  • Posted by: smine
  • 2007年10月24日 22:19
  • 研究助成機関

 先週の金曜日,歳出予算案の審議期限の間近になって,NIH PAPの義務化についての文言をなくそうとする修正案がJames Inhofe議員(共和党)によってだされ,一騒動が起こっていました。が,(実際には修正案は撤回され)無事修正されることなく予算案が上院を通過したそうです。連邦議会でブッシュ大統領の拒否権を覆すかどうかが今後の焦点となりそうです。

ATAによるPR
http://www.taxpayeraccess.org/media/release07-1024.html

Inhofe議員の寄付者リスト
http://www.opensecrets.org/politicians/contrib.asp?CID=N00005582&cycle=2006
http://www.opensecrets.org/lobbyists/clientsum.asp?year=2006&txtname=Reed+Elsevier+Inc

エルゼビアの掌:助成研究論文向けの新ライセンス

  • Posted by: smine
  • 2007年10月 4日 20:26
  • 出版社 | 研究助成機関

 エルゼビアが,「Supplemental Terms and Conditions for sponsored documents published in Elsevier journals」を公開していました。これは,主にWellcome Trustによる助成研究論文のPMCおよびUKPMCでの取扱いについて述べたもので,概要は以下のようなものです。

 「原稿」は,査読,校正,出版の間になされた全ての変更を含む
 「原稿」は著作権で保護され,エルゼビアの許可のもと登録される
 「原稿」内のリンク,出版者による修正や取り下げにPMCが責任を持つ
 助成研究の論文は,SDで無料アクセス 

 非商用利用は以下を条件とする
  著作者人格権を侵害しない
  第三者に属する内容があれば,その再利用が所有者の方針と一致するか
  確認するのは利用者の義務
  非商用研究や教育目的で複製・DLされた場合,適切な書誌情報を維持し,
  著作権表記を明示する
 商用利用は禁止
 エルゼビアと予め合意がなされれていない翻訳は,非公式であることを明記 
 PMCに登録された「原稿」についてエルゼビアは何ら保証しないし,利用することで
 生じた損失や損害に対し,法的責任を負わない

このライセンスは,PMC/UKPMCに登録されるものが《原稿》ではなく,Wellcome Trustのように常に「出版者版論文」が好まれる場合に適用され,NIHやHHMIのように《原稿》が登録される場合には適用外となるようです。あくまで出版者がコントロールするという立場が鮮明にでているように思われます。より詳しい説明は土屋先生の発言を参照してください。
(「原稿」≠《原稿》)


HHMIがSpringer Open Choiceの選択を支援

  • Posted by: smine
  • 2007年9月28日 15:23
  • 研究助成機関

Howard Hughes Medical Institute (HHMI) が,所属研究者がSpringerのOpen Choiceを利用する場合,研究室予算やその他との兼ね合いで,最高2,000ドルまで援助すると発表していました。予算が潤沢ですね。

http://www.hhmi.org/news/springer20070927.html

カリフォルニア大学,NIHパブリックアクセス方針の義務化を支持

  • Posted by: smine
  • 2007年9月28日 14:50
  • 大学・研究機関 | 政府 | 研究助成機関

 カリフォルニア大学のプロボストであるWyatt Hume氏が,上院議員のDiane Feinstein氏にカリフォルニア大学がNIHのパブリックアクセス方針の義務化(を求める予算案)を支持する旨の書簡を24日付で公開していました。

http://osc.universityofcalifornia.edu/news/Hume_to_Feinstein_9_24_07.pdf

FRPAA法案に進展無し

  • Posted by: smine
  • 2007年9月27日 20:21
  • 政府 | 研究助成機関

 Wired Newsによると,上院議員のJohn Cornyn氏とJoseph Lieberman氏が,2006年5月に「Federal Research Public Access Act of 2006」を提出してからとうに1年が過ぎましたが,現時点でも進展は見られないそうです。110回米議会に再提出されておらず,FRPAA法案になんらかの動きがすぐに起こる可能性はなさそうであるとされています。

http://blog.wired.com/wiredscience/2007/09/mandated-open-a.html

科学技術振興機構,廃止?(産經新聞)

  • Posted by: smine
  • 2007年9月27日 19:47
  • ニュース | 研究助成機関

 産經新聞によると,政府は独立行政法人の整理合理化の一環で科学技術振興機構を廃止することを検討しているそうです。記事には,「国からの財政支援が予算全体の9割を超えているにもかかわらず、給与水準が国家公務員よりも高く「存続させる意味がない」(政府関係者)と指摘されていた」ともあります。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070927-00000068-san-pol

香港研究助成員会がOA方針を検討するも義務化は見送り

  • Posted by: smine
  • 2007年9月20日 08:47
  • 研究助成機関

 香港の大学助成委員会から公的助成支援を受けている大学の研究成果をオープンアクセスにするかどうかについて,動きがあったようです。

 香港研究助成委員会は6月に行われた会議で,世界的に公的研究助成の成果にOAを求める動向があることは認識しており同委員会にも香港でも同様にすべきであるとの意見も届いているが,PIにOAを義務化しないことを決定し,研究者の自発性に任せる形でIRやOAジャーナルなどから研究成果を利用できるようにすることを推奨するというものに落ち着いたそうです。(NIHの例を見れば,どうなるかは見えている?)

カナダ保険研究機構がOAを義務化

  • Posted by: smine
  • 2007年9月 5日 01:52
  • 研究助成機関

CIHRlogo_e.jpg カナダ保険研究機構がOAを義務化することを正式に決定しました。

Policy on Access to Research Outputs

 2008年1月1日以降,CIHRから助成を一部でも受けた研究成果に適用され,OAジャーナルに投稿するか,出版者の方針に合わせる形で,刊行後六ヶ月以内に可及的速やかに査読を通った研究論文と研究データをPubMed Centralや機関リポジトリに登録することが求められるそうです。研究データについては,刊行されたかに関わらず,助成終了後五年間の保管も求められています。方針に従わない場合は,何らかの罰則が科される模様です。

アメリカ出版者協会がロビー団体「PRISM」を結成

  • Posted by: smine
  • 2007年8月24日 02:52
  • 出版社 | 学協会 | 学術雑誌 | 研究助成機関
 アメリカ出版者協会が, 政府のオープンアクセス政策に反対するロビー団体「PRISM(The Partnership for Research Integrity in Science and Medicine)」を結成していました。査読制を損なう,政府の検閲,政府予算の不確実性,出版社・学会との重複・非効率などを主な理由として色々と政府によるオープンアクセス義務化に反論するための材料を提供しています。また,一悶着ありそうです。

スイス科学財団がOA義務化

  • Posted by: smine
  • 2007年8月15日 22:43
  • 研究助成機関
 スイス科学財団(Swiss National Science)が助成研究のセルフアーカイブを義務化すること発表していました。9月1日より施行されるそうで,被助成者はIRか分野のリポジトリに登録すればよく,財団側でリポジトリを作ることはないそうです。出版社のエンバーゴは尊重する形をとるようです。 http://www.snf.ch/D/NewsPool/Seiten/news_070809_OpenAccess.aspx

NIHパブリックアクセス方針の義務化へ第一歩も…

  • Posted by: smine
  • 2007年7月21日 23:10
  • 研究助成機関

 下院で2008年度労働・健康福祉歳出予算案が可決され,NIHパブリックアクセス方針の義務化への第一ハードルを越えました。今後は,この夏にも上院と大統領の署名を経て,というプロセスを経るようですが,大統領が予算案の可決について拒否権を執行するのではないかとの見方もあり,雲行きは怪しいのかもしれません。

http://www.taxpayeraccess.org/media/release07-0720.html
http://thegate.nationaljournal.com/2007/07/house_passes_fy08_laborhhs_mea.php
共和党は反対多数
http://projects.washingtonpost.com/congress/110/house/1/votes/686/

NIHパブリックアクセス方針の義務化はなるか

  • Posted by: smine
  • 2007年7月16日 20:39
  • 研究助成機関

明日17日火曜日に下院で決議が行われる2008年度労働・健康福祉歳出予算で,NIHパブリックアクセス方針が義務化されるのではないかということですが,各種団体からの活動も盛り上がっているようです。
 出版社は議員に登録義務化は米国著作権法や国際的な著作権条約を侵害すると主張し,法廷・インターネット・知的財産にかかる法務小委員会のHoward BermanとHoward Coble両議員は,David ObeyとJames Walsh議員にNIH関連の言葉をなくすよう迫ったり,アメリカ出版者協会も連邦議会議員らに同方針への反対を示すメールを送ったり等しているそうです。
 その一方で,ALAはを近くの議員に同方針の支持を伝えようとメッセージを出し,ノーベル賞受賞者26名が連名で連邦議会に方針の義務化を支持する公開書簡を出していました。

http://capwiz.com/ala/issues/alert/?alertid=10015346
http://www.libraryjournal.com/info/CA6459873.html?nid=2673#news1
http://www.libraryjournal.com/info/CA6458898.html?nid=2673#news1
http://www.pspcentral.org/publications/LHHS_appropriations_bills.pdf

PubMed Centralへの原稿登録率が上昇中?

  • Posted by: smine
  • 2007年5月16日 00:06
  • 研究助成機関

nihms.001.jpg
 NIHパブリックアクセス方針による論文原稿の任意登録は3.8%という登録率の低さだけが一人歩きしているところもありますが,施行から2年の2007年にはいって,一月あたり1000件程度が登録されるようになってきており,総登録原稿数は1.2万になりました(半数弱が刊行前の論文原稿,PMCでの未公開分も含む)。この上昇は,UKPMC分も追加されているからとも考えられますが,統計自体はNIHMSに登録された論文数なのでUK分は含まれていないと考えても良いかと思われます(検索結果のリストにはどこにアーカイブされているか表示されていますが,紛らわしいので,簡単に区別できるとよいのですが・・・)。

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連邦政府助成研究のデータに対するオープンアクセス(nature)

  • Posted by: smine
  • 2007年3月26日 16:33
  • 研究助成機関

米国のInteragency Working Group on Digital Data(IWGDD)が,連邦政府助成研究から生まれた科学データをリポジトリに蓄積し一般公開する計画を考案中で,翌秋にも原案が出されるとnatureが報じていました。オンラインデータリポジトリから,データの標準規格,データ登録を助成の要件とするなどが計画されているそうです。

Butler, D. Agencies join forces to share data. Nature, vol.446, no.7134, 2007, p.354.
http://www.nature.com/nature/journal/v446/n7134/pdf/446354b.pdf

NIH所長,NIHパブリックアクセス方針は義務化が必要と発言

  • Posted by: smine
  • 2007年3月25日 22:22
  • 研究助成機関

NIH所長ザーフーニーが,上院歳出委員会労働健康福祉小委員会で「パブリックアクセスを連邦政府助成の条件とする必要がある。(中略)義務化を伴う方針は我々の目的を達成するために必要なものであるように思われる」と発言していたそうです。

http://appropriations.senate.gov/Media/2007_03_19_Webcast_of_the_March_19_Hearing_on_NIH_Funding.ram
http://www.taxpayeraccess.org/NIH.html
http://www.earlham.edu/~peters/fos/2007_03_18_fosblogarchive.html#117476534149036353

オーストラリア研究会議,研究成果へのOAを期待

  • Posted by: smine
  • 2006年12月 5日 15:42
  • 研究助成機関

 オーストラリア研究会議が今月初頭に公表した「Funding Rules for funding commencing in 2008」のなかに,助成から生まれた研究成果やデータの流通が最大限になされることが望ましいとして,その例として機関リポジトリにデータや出版物を登録することの恩恵を考慮してほしい旨の文言があり,六ヶ月以内にIRに登録しない場合はその理由を最終報告書に記載しなければならず,登録した場合ものそれがわかるように同様に記載しなければならないとのことです。
 登録しない理由はいくらでも考えられるので,実効性のほどはいかに。

カナダ保険研究機構のOA方針案をSPARCとCARLが支持

  • Posted by: smine
  • 2006年11月29日 15:52
  • 学協会 | 研究助成機関

先月公開されたカナダ保険研究機構によるオープンアクセス方針案に対して,SPARCとCARLが支持する旨のプレスリリースを出していました。
方針案の改善点として,SPARCは以下の三点


  • 被助成者は方針に従うことを求められる
  • 的確なアーカイブやリポジトリの仕様を詳細にすること
  • 論文は即時アーカイブに登録されなければならないが,被助成者には柔軟な登録を許可し,出版社には研究者に代わって登録を行い,CIHRの方針に準拠すること

CARLは以下の三点

  • CIHR助成研究の成果を長期間にわたって保管しアクセスするためのカナダ型解決法を開発すること
  • 研究データに対するアクセスを提供するためのより構造化されたアプローチをとること
  • 方針の遵守と将来の助成交付の決定を結びつけることを保証すること

を指摘していました。

カナダ保険研究機構がオープンアクセス方針案を公開

  • Posted by: smine
  • 2006年10月12日 23:56
  • 研究助成機関

カナダ保険研究機構が同機構から助成を受けた研究成果に対するオープンアクセスを求める方針案「Draft Policy on Access to CIHR-funded Research Outputs」を公開していました。OAの対象になるのは,査読誌に掲載された論文だけでなく研究資料(試料,質問紙表など)や最終的な研究データをもOAにしなければならないようです。上記3種類の成果,特に論文は刊行後すぐにリポジトリにアーカイブしなければいけないそうですが,実際に公開するのは六か月のエンバーゴが認められるそうです。OAジャーナルに投稿することも推奨されていました。

参考
4.特集:カナダの科学技術政策動向
http://www.nistep.go.jp/achiev/ftx/jpn/stfc/stt006j/feature3.html

研究助成機関のOA方針から学ぶ10の教訓

  • Posted by: smine
  • 2006年8月 3日 11:56
  • 研究助成機関

SPARC Open Access Newsletterが100号に達したそうで,「研究助成機関のOA方針から学ぶ10の教訓」が掲載されていました。


  1. 方針は,OAを単に要求するのではなく,義務化しなければならない
  2. 義務化は,査読で指摘された全ての変更を反映した著者最終原稿に適用されなければならない
  3. 研究助成機関は自らの利益(interst)を弱める事なしに,出版社と応対(help)すべきである
  4. 方針は,主に査読制を設けている学術雑誌に刊行されたものに適用されるべきである
  5. 方針は,被助成者がOAあるいはOAハイブリッド雑誌に発表する費用を研究助成金から出すことあるいはその他の助成金に申し込むことを許可すべきである
  6. 方針は,どのOAリポジトリ(OAの諸条件を満たし相互互換性・長期保存を保証する)を使うかの選択は著者にゆだねるべきである
  7. 方針は,助成金の全てあるいは一部から生まれた研究から生まれた論文に適用されるべきである
  8. 方針は,二重の登録・公開戦略を適用すべきである(メタデータ/全文, 登録と一般公開)
  9. 処罰の有無はともあれ,義務化を実施可能にすべきである
  10. 研究助成機関による(著者最終原稿の)流通の法的なよりどころは,政府による認可あるいは被助成者との契約であるべきである。方針は,直接・間接的に出版社との合意に依拠すべきでない

RCUKのオープンアクセスに対する立場

  • Posted by: smine
  • 2006年6月28日 23:11
  • 研究助成機関

英国のRCUKが、「Research Councils UK' updated position statement on access to research outputs」を公開していました。
 RCUK全体ではなく、8つの個々のResearch Councilsがそれぞれ、助成研究の成果へのアクセスに関するガイドラインを近々発表するそうで、なかでもMedical Research Councilは研究成果に対するOAを義務化することを発表していました。RCUKは引き続きセルフアーカイブや著者支払いモデルが学術出版に与える影響をマクミラン、ブラックウェル、エルゼビアなどと協力して調査をするそうです。ハーナッド氏は、これはまったくナンセンスで、自発的なセルフアーカイブは学術出版に影響がないことがわかっているのだから、セルフアーカイブの影響を試すのは義務化するのが唯一の客観的なテストになると申しておりました。

SHERPAが早速、JULIETというサービス(まとめサイト)を提供していました。仕事が速いですね。


参考:
英国の Funding Agency として の Research Councils の役割
http://www.jst.go.jp/po_seminar/pdf/semi2/pre/no_02.pdf

RCUKら共同で学術雑誌出版に関する調査を実施

  • Posted by: smine
  • 2006年4月27日 14:49
  • 研究助成機関

RCUKがRINとDTIと共同で,(英国の)学術雑誌出版に関する調査を行うと発表していました。大きな目的は,学術雑誌産業に関する信頼できかつ客観的な情報を提供することで,学術雑誌の出版について今までに何が知られているのかあるいはそうだと信じられているのか,何が不確かなのかをデータに基づいて明らかにしたいようです。(政策決定のデータとしても使われることを期待しているようです)。オープンアクセスの利害関係者は自分の主張を通すために,いろんなデータを使っているけれど,それぞれがみなの合意を得たものではないのでそれをこの調査を通して提供しましょう,という立場のようです。結果は今年の夏半ばまでにはまとまるとのことです。

http://www.rin.ac.uk/taxonomy/term/4/0?q=data-scholarly-journals

政府助成研究成果へのオープンアクセスは拡大するか

  • Posted by: smine
  • 2006年3月16日 01:03
  • 政府 | 研究助成機関

先日のNIHのパブリックアクセス方針に関する報告書で触れられていたように,戦略的な失敗に終わった最大12ヶ月のエンバーゴと自発的な登録というこれまでの方針から,より厳しく「6ヶ月以内」と「登録義務化」にするべきだというワーキンググループの意見は,パブリックアクセス方針の強化に向けた動きがあることを示しています。それと同時に,CURES法案なども提出されていますが,ワシントンポスト紙によると,現在米国議会では,NIHに代表されるように生物医学だけではなく,分野を問わずより広範な政府助成研究に対する公的なアクセスを提供することを義務化する法律を検討中とのことです。John Cornyn上院議員は,米国環境保護庁や国家海洋大気局などのより多くの政府機関の研究成果の公表を義務づけるようできないかと考えているそうです。一時停滞していたアメリカのオープンアクセス運動がまた水面下で動き始めたという事なのでしょうか。

http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2006/03/09/AR2006030901960.html

ドイツ研究協会のオープンアクセスガイドライン

  • Posted by: smine
  • 2006年3月 8日 17:29
  • 研究助成機関

ドイツ研究協会が、研究助成対象者にオープンアクセスを推奨する「オープンアクセスガイドライン」を採用することになったそうです。NIHと同様に、義務ではなく推奨レベルの方針なので、実施後の効果はいかばかりかと思われますが、アメリカ、イギリス、ドイツと大国の研究助成機関が助成条件のなかにオープンアクセスを組み入れるようになってきました。
日本も科研費の電子申請をもっと有効利用できないものでしょうか。

全てエルゼビアにお任せを - NIHパブリックアクセス方針に対する新規定

  • Posted by: smine
  • 2006年2月18日 20:43
  • 出版社 | 政府 | 研究助成機関

エルゼビアが、NIHのパブリックアクセス方針に対して新しく規定を公表していました(これが全タイトルに当てあまるのかは未確認)。NIH PAPに該当する論文の著者最終原稿を査読のコメントを含めて、エルゼビアが代行してPubMed Centralに登録するのだそうです。著者は何もしなくても、NIH PAPを遵守することができるというシステムで、著者自らが直接PMCに登録することを禁止しています。(From OAN)

http://ees.elsevier.com/rtx/

NIH パブリックアクセス方針に関する報告書

  • Posted by: smine
  • 2006年2月17日 19:47
  • 政府 | 研究助成機関

散々叩かれながらも昨年5月に開始されたNIHのパブリックアクセス方針(PAP)ですが、先月同方針に関する報告書(PDF)が提出されたようで一般公開されていました。「はじめに、背景、達成度、実施した活動、問題点、結論、付録(著者が求めたエンバーゴ期間、NIH PAPのアウトリーチ活動)」といった構成になっており、10ページの内容となっています。

報告書は最初の八ヶ月(5/2-12/31)のデータに基づいており、その間に同方針の対象となる論文約43,000編(2004年度のデータをもとに推計;実測値ではありません)のうち、実際に登録されたのは1636編で実に4%以下でした(もともとPubMed Centralに登録されている雑誌に掲載された論文や、2005年5月以前に発表された論文は含まれていません)。そのうち、6割が出版後即時公開され、23%が10-12ヶ月後、17%がその間であったそうです。

PMCに登録される論文も年々増加しており、同期間に371,000編から515,000編となり、680万のユニークユーザが3200万論文を閲覧したそうです。登録システムの運用費用は2005年度は100万ドルで、もし全ての論文が登録されるようになった場合350万ドルかかると推定されています。

また、NIHはPAPを周知させるため内部職員にはじまり、全ての助成研究者、出版社等にメール、書類、説明会などを配布・実施しており、19大学を対象に行った調査では研究者の大半はPAPを知っていたそうで、登録率の低さの理由にはならないのではないかとしています。

ほかにも、11月の同方針のワーキンググループでは、1)登録を義務化すべきか否か、2)どのバージョンの原稿を登録すべきか、3)エンバーゴの期間をどう設定するかが質疑にあがり、大半の委員は義務化すべき、編集済みのファイルを登録すべきなどといった意見を出したそうです。

今後もNIHは利害関係者と協議しながら、同方針の履行に努めていくそうです。

英国下院、「Free for all」を巡り議論するも?

  • Posted by: smine
  • 2005年12月17日 10:14
  • 研究助成機関

先日の15日に、英国の下院で「Free for all」を巡って議論が行われましたが、その様子が続々と伝えられているようです。議論は、科学出版のモデルについて集中したようで「Free or all」やRCUKが求めているセルフアーカイビングについてはあまり触れられていないとのことです。(議事録を検索すると「self-archiving」という単語は、5回のみ使われていました)

http://www.publications.parliament.uk/pa/cm200506/cmhansrd/cm051215/halltext/51215h01.htm
http://www.parliamentlive.tv/frames.aspx?d=a(15日のWestminster Hall)
http://www.theyworkforyou.com/whall/?d=2005-12-15

Wellcome Trust,Blackwell/OUP/Springerと助成研究の即時オープンアクセス提供を契約

  • Posted by: smine
  • 2005年12月15日 12:30
  • 研究助成機関

イギリスの助成機関Wellcome Trustが,Blackwell,Oxford University Press,Springerとの間で,WTの助成を受けた研究成果を発表する論文を,即時オープンアクセスという形で3出版社から電子ジャーナル経由でアクセス可能にする契約を結んだと,Gardian紙で伝えられていました。
 大きな契約であるように思われますが,この四者間でのお金の流れがどうなっているのかが気になります。

http://business.guardian.co.uk/story/0,16781,1667461,00.html

JISCの機関リポジトリ支援その後

  • Posted by: smine
  • 2005年10月14日 00:41
  • 研究助成機関

3/10日付のエントリでも紹介されていますが、JISCに教育研究支援(インフラの構築)として8000万ポンドの助成金がさらに投入されることになったそうで、その中には機関リポジトリ構築に対する支援が含まれていました。具体的には、方針(策定)へのアドバイス、IR設置の技術的サポートやIRに登録される論文などをクリティカルマスに達するよう増加させるための支援(デジタル化)などが想定されているようです。

RCUKのオープンアクセスに対する姿勢

  • Posted by: smine
  • 2005年9月25日 16:46
  • 研究助成機関

RCUKのオープンアクセス方針草案に対するパブリックコメントが8月末で終了したが、9月21日のニュースリリースでRCUKは6月に提案した研究成果のアクセスに対する姿勢(position)を進めると発表した。
委員会は、利害関係者である学会、出版社等との調整に腐心しているようで、パブリックアクセス方針には2008年の方針のレビューとそのための調査の実施が含まれるようである。
委員会は、10月後半に決定を行い、11月に最終的な通知をする見込みであり、この方針は実際には2006年の初めから効力を発揮する可能性が高いとしている。

出典 http://www.rcuk.ac.uk/press/20050921rcuk.asp

RCUKに対するオープンレター

  • Posted by: smine
  • 2005年8月22日 14:11
  • 研究助成機関

RCUKのオープンアクセス方針草案に対するパブリックコメントの締め切りが残り10日となったが、ハーナッド氏やバーナーズ・リー氏を含むイギリスの研究者が先日公表されたALPSPの同草案に対する反論の反論という形でオープンレターを公表した。

簡単に内容を紹介すると、ALPSPの「RCUKの方針が実施され、機関リポジトリや検索エンジンによって研究論文が無料でアクセスできるようになるならば、学術雑誌に悲惨な帰結をもたらし、結果として財政的にうまくいかなくなり品質管理と査読プロセスへの崩壊へとつながる」という主張は根拠がないだけでなく、事実と反している。さらに、ALPSPは自由市場での運営を主張しているのと同時に、自由市場での保護をも求めているのは論理的に矛盾している。

研究者が必要とするすべての論文にアクセスできず、研究者がセルフアーカイブされた論文を利用せざるを得ない状況は、イギリスの研究活動の潜在的可能性を最大化することを阻んでいる。こうした障害はデジタル時代においては完全に取り除くことができるのであり、RCUKは遅延なき即時のセルフアーカイブの義務化にむけて進み、実施すべきである。その後(でも)、RCUKはALPSPやその他の利害団体とイギリスの機関リポジトリは学術雑誌や出版社といかに協同できるか議論できるのである、としている。

PubMed Centralに提出された助成研究成果論文

  • Posted by: smine
  • 2005年8月 2日 11:35
  • 研究助成機関

Scienceの2005年7月29日号(Vol.309, No.5735, p.696)によれば、NIHのパブリック・アクセス方針が実施されてから2ヶ月経った7月2日現在で、NIHのPubMed Centralに提出された助成研究成果論文は300件に過ぎないとのことです。

RCUKのオープンアクセス方針草案

  • Posted by: smine
  • 2005年6月28日 23:09
  • 研究助成機関

RCUKがオープンアクセス方針草案「Access to Research Output」を公開していました。
基本原則として,


  1. 公的助成研究に由来するアイデアや知識は可能な限り広範,迅速,効果的に国民が利用したり,疑義を呈したり,精査できるように利用かつアクセスできなければならない
  2. 公表された研究成果は査読を通した厳密な品質保証の対象とならねばらないことを保証する効果的なメカニズムの存在が適当である
  3. 研究成果の出版とアクセスのためのモデルとメカニズムは公的助成金を利用する際には効率的かつ費用効果が高くなければならない
  4. 現在そして将来の研究から生まれるであろう成果は今後数年だけではなく未来の世代においても保存されアクセスできるようにしなければならない

という四つを挙げており,具体的な方針として

  1. 2005年10月1日より,助成金を交付された研究者は,著作権やライセンスに従うかたちで,成果として公表した雑誌論文あるいは会議録論文のコピーを適切なe-printリポジトリに,できるだけ早くあるいは出版の前後に登録すべきである(義務化)
  2. Research Councilsは2005年10月1日以前に助成を受けた研究者に対しても義務ではないが論文の登録を推奨する
  3. Research Councilsは費用対効果に適う形で,助成申請に著者支払い型雑誌への予想される出版費用を研究計画に組み入れることを許可する

ことが示されており,8/31日まで協議を続けられるそうです。本文を読む限り,学術出版制度の問題点を指摘するというよりは,英国(および世界)の科学研究におけるRCUKの使命や役割を強く意識していることが伝わってくる内容で,かつ利害関係者と協力のもとで今後もさらに進めていくという印象を受けました。

RCUKのオープンアクセス方針草案,来週発表か

  • Posted by: smine
  • 2005年6月24日 15:42
  • 研究助成機関

The Scientist(電子版)に,RCUKのオープンアクセス方針の草案が来週にも公表されると報じられていました。同草案に関わったAstrid Wissenburg氏とのインタビューで,「RCUK助成研究からでた論文は,著作権・ライセンス契約に従う形で,可能な箇所に可及的速やかにあるいは出版時にオープンアクセスのリポジトリに登録すべきである」との文言が織り込まれているそうです。ただあくまで草案なので,今後も修正される可能性はあるとのことです。
何をいつ登録すべきなのかが曖昧なのが残念なところです。

http://www.the-scientist.com/news/20050623/01

参考:英国の Funding Agency として の Research Councils の役割
http://www.jst.go.jp/po_seminar/pdf/semi2/pre/no_02.pdf

NIHパブリックアクセス方針への質疑応答

  • Posted by: smine
  • 2005年6月23日 11:02
  • 大学・研究機関 | 研究助成機関

米国の上院議員であるリチャード・ダービン氏(Richard Durbin)が,NIHのパブリックアクセス方針について質問したところ回答を得たそうである。ダービン氏はNIHの予算に携わる小委員会に属している。

質問は研究成果の登録をなぜ義務化しないのか,出版とNIHでの公開の時間差,どの程度の研究者による参加と時間の遅れが成功と言えるのか,の三点で,回答では同方針(の自発的性格)は多くのものが関わっているからで,利害関係者の要求にこたえる柔軟さがあるし,最終的な決断は研究者の手にゆだねているとか,最長の猶予期間をとるのは限られるだろうとか,具体的な数値を上げることはせず,我々は多くの原稿が登録され遅延を短くすることを求めているのであり,同方針はまだ交付したばかりでまずは経験を積んで改善と評価をするといった歯切れの悪い内容でした。

Wellcome Trustが助成研究のセルフアーカイブを義務化へ

  • Posted by: smine
  • 2005年5月19日 11:34
  • 研究助成機関

イギリスのWellcome Trustが2005年の10月1日より助成研究からでた論文を刊行後6ヶ月以内にUSPMC(かUKPMC)へセルフアーカイブすることの義務化を予定しており,来年の10月からは既存の助成を受けた研究者に対しても適用されるそうです。

http://www.wellcome.ac.uk/doc_WTX025191.html

(義務化になったのは大きいですが,6ヶ月という猶予期間があることは,オープンアクセスではなくバックアクセスにすぎないという指摘がされていました)

イギリス版PubMedCentralの動き

  • Posted by: smine
  • 2005年5月12日 00:13
  • 研究助成機関

イギリスのいくつかの研究助成機関が共同で,アメリカのNLMが運営しているPubMedCentralのイギリス版創設(UKPMC)に向けて動いているそうで,参加機関の募集システムの技術要求仕様に対する資料・意見招請を行っている。研究助成機関には,the Wellcome Trust, MRC, BBSRC, the British Heart Foundation, the Arthritis Research Campaignなどが含まれており,JISCの援助を受けているという(RCUKは含まれていない)。UKPMCはUSPMCと同じソフトウェアで構築されることが計画されており,実現すれば両アーカイブから全論文を検索できるようになるという。
(上記エントリに間違いがありました。失礼いたしました)

プレスリリース
www.wellcome.ac.uk/ukpmc
UKPMC FAQ
http://www.wellcome.ac.uk/assets/wtd015611.pdf

RCUKがオープンアクセスへ向けて合意形成間近か

  • Posted by: smine
  • 2005年4月21日 10:24
  • 研究助成機関

RCUKが助成研究の成果に対するアクセスと流通に関する位置づけについて合意に至ったそうで,その中身を公式に五月半ばに公表するとしていました。

http://www.rcuk.ac.uk/whatsnew.asp

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