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研究成果報告会のお知らせ

  • Last Modified: 2014年2月10日 00:14

お知らせ
成果報告会は無事終了いたしました。大雪のなか参加していただいた方々には御礼申し上げます。

日本学術振興会 科学研究費補助金 基盤研究(B) 平成23年〜25年度(研究代表者:倉田敬子)
イーリサーチとオープンアクセス環境下における
学術コミュニケーションの総合的研究
研究成果報告会

  • 日 時:2014年2月8日(土) 13時〜18時
  • 場 所:慶應義塾大学三田キャンパス 東館6階 G-SEC Lab
  • 地 図:http://www.keio.ac.jp/ja/access/mita.html (キャンパスマップ3番の建物)

発表スケジュール

13:00 開会挨拶

13:05 安定期を迎えた生物医学分野のオープンアクセス
     森岡倫子(国立音楽大学附属図書館)

生物医学分野におけるオープンアクセス状況について,2012年に行った追加調査の結果を報告する。前回報告した2006,2008,2010年の調査と同様に,PubMedから調査前年発行論文のサンプルを抽出し,PubMed,PMC,Google等を検索し,電子的に全文が提供されているかを調べた。オープンアクセスである論文の割合は,2006年調査では27%,2008年は39%,2010年は51%であったが,2012年は54%となり,半数以上がオープンアクセスであるという状況が続いていた。PubMedを用いた関連調査の結果も報告する。

13:35 東日本震災後の日本人の科学技術医学情報に対するニーズと探索行動
     松林麻実子(筑波大学図書館情報メディア系)

近年,一般の人々の科学技術医学情報に対する関心が高まりつつある一方で,彼らが実際にそれらの情報を入手することはある種の困難を伴う。そこで本研究では,東日本大震災の後に日本全国の男女1200名を対象にした科学技術医学情報に対するニーズ・探索実態調査を実施し,その結果をもとに8割近い人々が情報ニーズを持ったこと,但し実際に探した人は半数弱に減ること,実際に探した人々は2パターンに分類できること等を報告する。

14:05 日本における健康医学情報の探索2013:2008年調査との比較
     酒井由紀子(慶應義塾大学文学部)

2013年12月に全国の15歳-79歳の男女1,200人を対象に実施した、一般市民の健康医学情報の探索に関する質問紙調査の結果を報告する。調査項目と選択肢は2008年調査をほぼ踏襲し、5年間の比較を可能としている。実際にこの1,2年に積極的に探索した市民の探索主題、探索に用いた情報源、得られた情報の影響、医学論文の潜在的利用について傾向を把握し、探索の実態とその変化を明らかにする。

14:35 患者の「医学論文」の読み方
     國本千裕(千葉大学アカデミック・リンク・センター)

2008年に全国1,200名を対象に行った個別訪問留置調査の結果,「医学論文」に関しては約半数(48.9%)が,内容が専門的でも「日本語ならば読みたい」と回答した。こうした潮流をふまえ,本調査では患者もしくはその家族で,実際に「医学論文」を読んだ経験をもつ一般人(体系的な医学教育を受けていない者)に対し,個別インタビュー調査を実施した。報告会では,1)彼らが実際に読んだ(読みたいと思う)「医学論文」の種別,2)「医学論文」を読む理由・動機,3)「医学論文」の読み方について,分析の途中経過を報告する。

15:05 〜 15:25 休憩

15:25 なぜエルゼビアはボイコットを受けるのか
     上田修一(前慶應義塾大学),横井慶子(東京工業大学附属図書館)

医学や科学技術を中心に多数の学術雑誌を出版するエルゼビア社は,世界中の図書館を市場として毎年,莫大な収益を上げてきた。これまでエルゼビア社に対して大学図書館や研究者による強い批判がなされており,日本でも同社の提供するプログラムから離脱を図る動きがみられる。エルゼビア社がどのようにして現在のような存在になったのか,学術情報伝達に大きな影響をもたらすようになった理由,そして,出版社を除いた伝達モデルへの移行の可能性について取り上げる。

15:55 電子ジャーナルのビッグディールの功罪
     加藤信哉(筑波大学附属図書館)

2000年初めに我が国の大学図書館に導入された電子ジャーナルのビッグディール(包括契約)に対して,最近の為替相場における円安や電子製品への課税や消費税の増税と継続する電子ジャーナルの原価の値上りによって,その持続性を改めて疑問視する関係者が少なくない。ビッグディールが日本の大学図書館に及ぼした影響について,1)大学と大学図書館の予算構造,特に図書館資料費,2)大学図書館の業務とサービス,3)研究者の反応,4)大学図書館員の対応の点から考察する。

16:25 NatureScience信仰は存在するのか
     林和弘(科学技術・学術政策研究所)

研究者が自身の成果をどのジャーナルに投稿するかは重要な選択であり、自然科学系を中心とする研究者はいわゆるトップジャーナルへの掲載を目指すと言われる。また、その象徴としてNature, Science誌が挙がることが多い。世界の研究者に行った調査によりトップジャーナルの存在が認められた結果を用いて、ジャーナルが「ブランド」を持つ要因について、編集体制、研究者の年齢などの点から考察を行う。

16:55 研究者にとってデータ共有とは何を意味するのか
     倉田敬子(慶應義塾大学文学部)

23人の日本人研究者へのインタビュー調査で得られたデータ共有,データ実践,データへの考え方に関する406件の言説を,研究実践の型,データの種別,データへの認識,データ共有の目的・理由の4観点から再カテゴリ化し,その結果に基づき非階層型クラスタリング分析を行った。結果として,データ共有に関する意見は14のクラスター(5グループ)に分けられた。研究者にとって「データ共有」が,研究活動において核となる実践にかかわる部分であり,研究のあり方によって多様な考え方が示されることを報告する。

17:25 〜 17:50 Wrap up
    
     ※ 研究者による研究データ共有の動向
     三根慎二(三重大学人文学部)(資料のみ)

e-Scienceにおいては,「第4のパラダイム」と呼ばれる研究プロセスにおける変化が生じていると言われているが,その中心にあるのは研究者による研究データの共有であると考えられる。本発表では,研究者による研究データ共有に関する網羅的な文献調査に基づいて,1)発表文献の傾向,2)研究データ共有を促進する制度・方針,3)研究者による研究データ共有の実践という観点から,現在までの研究データ共有の動向を紹介する。

事前申込みは不要です。当日会場まで直接お越しください。

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