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IR謝絶の光と影

 (光と影といったら大げさなのかもしれません)先日のH19年度CSI事業の交流会で,俗にいう「CURATOR謝絶」が竹内先生の発表でふれられていましたが,ちょっと考えさせられる現象だと思いました。

 機関リポジトリはILLを変革する,つまり機関リポジトリを通して無料ですぐに論文が入手できる,ILLを依頼してコーヒー一杯分(not I'm Lovin' it)のお金を払って数日待つ必要がないわけで,利用者にとっては至極ありがたい環境が生まれつつあると思います。そういった意味で,IR謝絶は,IR自体の位置づけの補強材料と言えるかもしれません。しかし,千葉大学のIRを見れば無料で読めるというのに,その千葉大学にILLの依頼がくる(しかもそれがその文献へのILL全てではない!)というのは少なくとも以下のような理由があるのではないかと推測します。

1. 図書館内ではどんなに有名なIRでも,その存在が利用者・研究者コミュニティ(学会レベル)に知られていない。(細かい話ですが,CURATORはGoogleで論文を検索すると,検索結果一覧に論文のタイトルが表示されるのではなく「千葉大学学術成果リポジトリ CURATOR」が表示されます。検索結果の下の方に表示されたら,見逃される可能性が高い)→IRを知らせよう
2. ILLを依頼する図書館の担当者が,IRを知らない →IRを教えよう
3. 研究者・学生の検索能力が足らない →IR・情報リテラシー(Google?)を教えよう

 図書館内(全国レベルおよび1館レベル)でも,IRに関わりがある集団とそうでない集団とで,IRに対する知識や意識の格差が生まれてきているのではないでしょうか。ということで,「IRはもはや大学図書館サービスの基盤である」ことが望ましいわけですが,まだまだといった感想を抱きました。最初の第一歩として,CiNiiとIRの連携が早く進むと良いと思います。(機関リポジトリの横断検索サイトを作っても使われないと思うので)

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