- 2007年6月22日 21:46
- 学術雑誌
natureの記事「Community service : Introducing three free-access websites for research networking and outreach.」によると,「Nature Reports Climate Change」と「Nature Reports Stem Cells」,および「Nature Precedings」をローンチしています。
前者2サイトは,基本的にはブログ形式をとり,環境変化や幹細胞に関して,ニュースやコメントさらにはNatureの刊行物をも合わせて提供することで,関心のある読者間のコミュニティを形成することを目的としているようです。
気になるのは,後者の「Nature Precedings」で,このサイトでは,研究者が初期の研究成果(たとえば,プレプリント,ホワイトペーパー,テクニカルペーパー,会議録やプレゼンテーションなど)を共有,議論,引用することを可能にするサービスを提供しています。従来の査読誌を補足する形で,科学者が情報を流通させるためのインフォーマルなチャネルを提供するものを意図しているそうです。非科学的なものなど何でも登録できるわけではなく,natureのキュレータが確認(review)をするそうですが,関連性は考慮されても質やオリジナリティは判断しません。対象分野は,生物医学,化学,地球科学となっています。登録コンテンツは,DOIやCCライセンスが付与され,タグやコメントなどもつけられるようで,Web2.0を意識しているのでしょうか?他の学術機関との連携も視野に入れているとも書かれており,すでにBL,EMBL-EBI,Science Commons,Wellcome Trustと提携しています。
このサイトに掲載したものを学術雑誌に投稿しても大丈夫とnatureはみなしているようですが,他の雑誌はどうなのか,科学者が実際にこのサービスを使うかどうかはまったく未知数ですが,natureだけに動向が気になります。
http://www.the-scientist.com/news/home/53294/
http://sciencecommons.org/weblog/archives/2007/06/18/nature-launches-nature-precedings/
http://blog.iwr.co.uk/2007/06/is_nature_prece.html
http://blogs.nature.com/wp/nascent/2007/06/nature_precedings_is_live_1.html
http://harvardmedblog.blog90.fc2.com/blog-entry-99.html
http://slashdot.jp/science/article.pl?sid=07/06/19/1331220
- Newer: 平成18年度CSI委託事業報告交流会(NII)
- Older: 平成19年度第1回 SPARC Japan連続セミナー