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米国IRの現状

ミシガン大学のMarkey教授らが,MIRACLEプロジェクト(Making Institutional Repositories A Collaborative Learning Environment)の一環として米国の機関リポジトリの国勢調査を行ったそうで,質問紙調査の速報が公開されていました。(オシャレなWebサイトです)

http://www.ils.unc.edu/tibbo/JCDL2006/Markey-JCDLWorkshop2006.pdf

(現在翻訳中です)
 質問紙調査は2005年の10月から2006年の6月に実施され,母集団はアメリカの4年制のカレッジと大学2,147校であり,図書館長にメールで依頼・WWWで回答という形で行われたそうです(現在までに2,117通のメールを送信し,273校(10%)が回答しています)。
 回答者はまず,1)運営済み,2)試験運用,3)計画のみ,4)計画なしに分かれ,各グループに対して質問が用意されており,主に1)調査活動,2)IRの利点,3)人員,4)IRのコンテンツ収集,5)ソフトウェア,6)IRの費用,7)回答者がとる次のステップについて聞いています。

IR運営数

 すでにIRを運営している大学は28校,試験運用は42校,計画のみは65校,計画なしは138校でした。

調査活動

他の大学によるIRの計画,試験運用,実装に関する報告書,成功事例などが意思決定時に高く評価されている一方で,IRがクリティカルマスに達するのを待つといったことは低い評価になっている。

IRの利点

大学の知的資本の獲得,IR寄与者に対するより良いサービス,電子的な成果物の長期保存が高く評価されているが,印刷版への依存の減少,被引用数の増加などはあまり評価されていない。

人員

どのグループにおいてもIRの責任者は図書館員であるとみなされている。

コンテンツ収集

方法としては,早期採用者との作業,学部あるいは教授会議におけるプレゼン,教員への個別訪問などが高く評価されていた。

ソフトウェア・コンテンツ数など

ソフトウェアは判明分で,Dspace,bePress,ProQuest's Digital Commons,独自ソフト,Ex Libris' Digitools,Virginia Tech ETDの順に多かった。コンテンツ数は,すでに運営している大学では,501以下が41%で最多で,5000件以上は17%であった。試験運用グループでは501以下が67%であった,IRの機能では,サポートするファイルフォーマット,スケーラビリティ,技術サポート,メタデータ作成,オープンアクセスの標準に準拠が高く評価され,一方で典拠コントロール,統制語検索,拡張性などは低い評価となっている

費用

人件費が全体に占める割合が高いが,すでに運営している大学ではベンダー費がそれに続いている

Comments:2

栗山 正光 2006年9月15日 11:26

些細なことですが、makeing→makingですね。
それから、成果部ウt?
それにしてもアメリカではなぜEprintsが使われないんでしょうね。

smine 2006年9月15日 12:30

ご指摘ありがとうございました。早速修正させていただきました。

Baileyさんも「ARL Institutional Repositories SPEC Kit」の調査結果を巡って同じようなことをハーナッドさんに指摘されていましたが,理由はわからないそうです。ROARでは52,OpenDOARでは46のIRがePrintsを使っているということになっています。

イギリス生まれのePrintsよりは,国産のDspaceをなどいうことはないと思いますが:->

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