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ACSとNIHパブリックアクセス方針

  • Posted by: smine
  • 2006年3月27日 12:46
  • 学協会

先日、ACS(米国化学会)の会長であるE. Ann Nalley教授が同学会会員にメールを送ったそうで、その中で、NIHのパブリックアクセス方針について言及していました。それによると、
 ACSはこれまで著者の参加を支援することで同方針が機能するようにしてきたし、著者に代わって論文の登録作業行うことで合理化も行っている。(4%以下という低い履行率は)NIHの新方針が理解されていない、登録作業が容易でない、研究者に登録する価値がないと思われているからではないか。しかし、最近、NIHへの登録を義務化しエンバーゴを6ヶ月に短縮するよう提案している人もいれば、さらに議会で連邦政府から部分的にでも助成を受けた研究にも同様の枠組みを適用しようとする法律が議論されている。確かに、納税者は連邦政府資金による研究に資金提供をしているけれども、ACSのような学会は、査読、編集、流通、アーカイビングなどを通して研究(情報)に多大な付加価値をつけているのであるし、それには非常に多額の投資が必要となる。科学研究の価値とは、出版後も長きにわたってあり続ける。もし科学出版の費用を回収するのに6ヶ月しかないのであれば、費用対効果、品質の高い査読、永続的なアーカイブを支える制度を維持することは難しい。この学術文献の流通制度を維持することの複雑さは、必ずしも明らかではない。科学者そして市民として、私たちはこのシステムを不安定な状態にしてしまう前に、(科学出版のシステムには)全体にかかわる利益があることを議員が確信するよう強く主張すべきである。

と述べていました。
 オープンアクセスにすることによって、実際にどれだけ大学図書館が学術雑誌の講読をキャンセルするのか判然としません。物理学はarXivがあるにもかかわらず、依然として図書館は学術雑誌を講読し続けてもいます。ALPSPが最近、この件に関してレポートを出していたのは記憶に新しいところです(有料なので読めていませんが・・・)

Comments:1

skato 2006年4月 3日 09:45

調査結果の要旨と結論がALPSPのウェブサイトで公表されています。プレスリリースでは機関リポジトリの影響についての図書館員と出版者の意見のみが紹介されていますが、やや一方的な結論のように感じます。

http://www.alpsp.org/publications/libraryreport-summary.pdf

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