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Natureの歴史、今、未来を語る−Nature の編集方針

  • Posted by: smine
  • 2005年5月20日 23:10
  • ニュース
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2005年5月19日、東京の国立情報学研究所にて「Natureの歴史、今、未来を語る−Nature の編集方針」というテーマでセミナーが開催された。講師はNature Japanのディレクターである中村康一氏でまずご自身の経歴を簡単に紹介した後にNatureの創刊から最近の事例まで経験を交えながら講演を行った。

講演要旨

Natureは135年なにも変わっていない、それは昔から進歩的であり最先端をいっているからである。商業雑誌であるということは非常に重要であると思っていて、特に編集の独立と財政的な自立が重要である。日本ではNatureは論文を発表するためのハードな雑誌としての見方が強いけれども実際はそうではない。ニュースなどのソフトにも力を入れており編集のエネルギーは半々である。採択率は8-9%だけれども、仮に毎週1000ページ100編の論文を掲載したとしてもそんな雑誌は誰も読まない。Editorial Boardはなく論文の審査はEditorがかなり強い権限を持っており,外部のレビュワーはコメントを求められるだけである。受理の基準は面白いかどうかということだが,たとえば天文の話だけれども癌の人が読んでも面白いといったもの。50-60%はリジェクトされるが,それは専門雑誌に載せた方がよいだろうという理由からなるそうである。 ソフトの部分についての説明ではジャーナリズムという点で,狂牛病,横田めぐみさんのDNA鑑定,チェルノブイリ原発などを例に挙げて,「過激な」ソフトを提供しようとしていると述べた。編集の独立と財政的自立が崩れたら,Natureは終わりであるとのことである。 質疑応答では,Natureは著者支払い型モデルを採用することはないだろうとの見解を述べ,また日本の学術誌がどうすればよくなるかという質問に対しては,学術誌でもソフトの部分を持ったらどうかと提案されていた。

追記
なお,本セミナーは今後も連続して開催されるそうで,7月15日には「オ−プンアクセスの理念と実践−研究者・図書館・学術誌」というテーマで,
土屋峻 「オ−プンアクセスの理念の歴史と展望 −グロ−バルな課題とロ−カルな課題」
杉田茂樹「機関リポジトリ−有効性と諸問題」
宇川彰「e-print archive-素粒子物理学分野での電子情報交換の経験」
の三氏が講演を行うそうです。

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