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オープンアクセスに関する研究者の意識調査

  • Posted by: smine
  • 2005年4月25日 12:03
  • 文献

28人の研究者に対するインタビュー調査の結果、オープンアクセスに関する認識は既存文献で報告されている以上に進んでいること、しかしオープンアクセス雑誌に投稿した経験はないことが報告されている。

Schroter, S; Tite, L.;Smith, R. Perception of open access publishing: interviews with journal authors. BMJ, doi:10.1136/bmj.38359.695220.82 14 April 2005

 調査対象者の28人は、雑誌BMJに2003年に論文が掲載された著者の中から選ばれた英国、米国、オーストラリア、英国以外のヨーロッパ諸国の研究者である。インタビューは半構造化インタビューで、SchroterとTiteが担当している。
 主な結果は以下の通りである。
1)オープンアクセスや著者支払いモデルに関しては、用語の認知と概念の理解を明確にするため、その用語を知っているかどうかだけでなく、説明文を示してその概念を知っているかを確認している。その結果、ほぼ全員が両者の概念は理解していた。用語を知らない研究者はかなりいた。両者の関係を誤解している研究者は数人いた。
2)オープンアクセスという理念には賛成していても、全員がBMJ以外のオープンアクセス雑誌に投稿したことはなかった。
3)著者へのチャージに対して、全体的には否定的であった。研究費や大学からの補助があるので、著者の支払い自体は受け入れられると考える研究者はかなりいた。著者支払いモデルが、研究者に対する別の障害になること(研究費補助が受けられない、開発途上国の研究者など)への不安が表明された。
4)雑誌の投稿において重要なのは、著者支払いモデルの雑誌であるか否かではなく、その雑誌の質、特にインパクトファクターであった。以下のような意見があった。「英国の大学においては、投稿できる雑誌のリストがあり、インパクトファクターが低い雑誌には実質上投稿できない状態にある。」「投稿する雑誌を決める要因は雑誌の質である。」「新しい、インパクトファクターのわからない雑誌に投稿することはできない」「現在投稿している著名な雑誌が著者支払いモデルに移行したなら、支払うだろう。」

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