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NIH最終方針が発表されて:図書館の役割とは

  • Posted by: smine
  • 2005年4月18日 14:07
  • 文献

LibraryjournalにAndrew Richard Albanese氏による「Life after NIH」という記事が掲載されている。
 本記事はNIH Public Access Policy発表前後の関係者の動向の全体像を取材とインタビューを交えて追ったものである。

NIH最終方針とBerlin 3会議でのベルリン宣言について説明し,SPARCのRick Johnson氏とオープンアクセスのグル,Stevan Harnad氏に対して二つの方針・宣言への意見をたずねているが,両者のNIH最終方針に対する意見は相対するもので,Johnson氏はなぜオープンアクセスが必要なのかという非常に明確な象徴ができ,オープンアクセスを世間の前面に押し出したという点で評価しているのに対して,Harnad氏は同方針はオープンアクセスではなく,バックアクセスに過ぎないのであって,NIHの方針を他がまねすることを危惧しているといったように従来の主張を繰り返しており,ベルリン宣言で明記されたように,研究者の所属する研究機関がセルフアーカイブを義務化することによって劇的にオープンアクセス論文を増加させることができると述べている。SPARCは90%正しいが,残りの10%の過ちが事態を10年以上遅らせてしまっているとも言っている。
Johnson氏は,現在のNIH方針を表面的な価値で評価するのは早計で,近いうちにどの程度の論文が登録されるのかがわかるのであるし,もし期待にそぐわない結果が出たとしてもNIHは調整をするだろうと期待しており,両者の間には温度差が感じられる。
 最後に図書館の役割について触れ,機関リポジトリは図書館員に即座の役割を示しているという。CaltechやUCのeScholarship等の例として,図書館員は研究者と機関リポジトリとの間の接続点(論文の入手,登録,タグ付与,保存など)としてサービスを提供しており,アクセスの提供こそが,ライブラリアンシップの核となるのであるとしている。
 図書館員,研究者,公衆,学術出版社はオープンアクセスの成功に対して皆共通の関心を持っているのであり,皆が同じ方向へ進んでいったらいかにすばらしいだろうというところで,締めている。
 また,「Can we talk」という短報では,HighWire, Blackwell, Yale Univ Lib, Cornell Univ. Lib?, APAの代表者によるパネルディスカッションの模様が伝えられており,「オープンアクセスを語るのではなく未来を語る時期に来たのであって,その未来とは単にアクセスについてではなく,コンテンツを組織化し付加価値を与える新しいモデルについてである」と述べていたそうで,ずいぶん先に行かれてしまったという感じがします。
 

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